赤ちゃんとママ・パパのための情報
まだ数は少ないものの、赤ちゃんに漢方薬を処方する医師もいます。赤ちゃんに処方される漢方薬は種類が限られていますが、基本的には生薬から抽出したエキスを顆粒状にしたものです。
漢方薬は、西洋薬のように甘いフレーバーをつけたりしませんから、多くの場合、苦みがあり、赤ちゃんにとっては飲みやすいとはいえません。この欠点を和らげるには、砂糖やガムシロップを加える方法があります。1歳以上なら蜂蜜を使ってもいいでしょう。
いずれにしても、飲みやすくするには外から甘みを足すしかありません。濃縮タイプの乳酸菌飲料の原液に混ぜたり、市販されている「ゼリー状オブラート」を利用しているお母さんもいます。試してみる価値はあるでしょう。
また、熱めのお湯で溶いてから、冷ました後で飲ませる方法もあります。
なお、漢方薬のほうが西洋医学の薬より副作用がないというのは誤りで、漢方薬にも副作用はあります。どうしても漢方薬を飲めないときには、西洋薬(通常、小児科医が使っているもの)を処方してもらえるように頼んでもいいのではないでしょうか。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
かかりつけ医では病状に応じて漢方薬を処方してくれるのですが、とても苦くて飲ませるのが大変です。どうやって飲ませればいいのでしょう。
(テラト 1歳)