知っておきたい!子育てお役立ち情報【専門家監修】

【医師監修】おねしょの原因と対策!よくあるお悩みにも回答

2025.03.03 New

#おしっこ #発育・発達

昼間のトイレトレーニングが完了して布パンツがはけるようになっても、夜はまだ紙おむつがはずせないという子どもは少なくありません。
この記事では、おねしょ(夜のおしっこをおもらしする状態)の原因、昼間のおしっこと夜のおしっこの違いや、安心なおねしょと心配なおねしょの違いについて解説します。

監修した専門医

三井 俊賢先生の写真

小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長

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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。

おねしょにはホルモン分泌と膀胱の大きさが関係

夜間のおむつがはずれるのには、昼間のおむつがはずれるのよりも時間がかかるのが普通です。なぜなら、昼間はおしっこがしたいと思ったらその都度トイレにいけますが、夜間はぐっすり眠っているので膀胱におしっこをためておく必要があるからです。

夜のおしっこのメカニズムには、「抗利尿ホルモン」というおしっこの量を調節するホルモンや、膀胱の大きさが関係しています。成長と共にそれらがしっかりと働くようになって、初めて夜のおむつが取れるようになります。
そのため、3~4歳のおねしょは当たり前です。5歳くらいになると自然とおねしょを卒業できるようになってきます。

普段の生活でできる!おねしょ対策5つの工夫

昼間のおむつもそうですが、夜のおむつも一進一退です。朝までおもらししない日もあれば、失敗する日もあって当たり前です。

体の発達が関係していることなので失敗しても仕方がないことではありますが、以下のようなことに気をつけると、失敗を防ぐためのサポートになります。
ただし、おねしょを心配するあまりに、厳しく制限するのはNGです。適度に試してみましょう。

早めに夕食を摂る

食事内の水分がおしっことなって出るまでには、3時間ほどかかるといわれています。夕食から寝るまでの時間をあけることで、膀胱をからっぽにしてから寝られるようにするとよいでしょう。

特に夕食では塩分と糖分を控えめに

ハムやウインナーなどの加工品やスナック菓子など塩分の多いものを摂ると、体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きのため、のどが渇いて水分摂取量が増え、おしっこの量が増えます。
また、デザートや果物など糖分が多いものも、腎臓でろ過されたあと多くの水分(尿)と共に排出されることになり、結果おしっこの量が増えます。夕食では控えめにしましょう。

夕食後は水分を控えめに

水分をたくさん摂るほど、おしっこの量が増えます。寝る前の膀胱はできるだけからっぽにして、寝ている間に作られるおしっこをたくさんためられる状態にしておきましょう。

早寝早起きする

早寝早起きは、子どもの発育発達に重要なのはもちろん、睡眠の質を高める効果もあります。睡眠の質が高まると抗利尿ホルモンの分泌が促され、おねしょの改善につながります。

寒い時期は寒さ対策を

体が冷えると膀胱が敏感になり、おしっこが出やすくなります。寝室が寒い場合はパジャマや布団などで温度調節をしっかり行っておきましょう。

おねしょ対策グッズの活用を

おねしょが続いても、子どももママ・パパもストレスなく快適に眠れるよう、いろいろなグッズが市販されています。家庭に合った使い勝手のよいものを取り入れてみましょう。

おねしょ対策グッズ

おねしょズボン・スカート
生地が防水加工されていて、ズボンタイプやスカートタイプなどがあります。パジャマの上からはくことで、おしっこが布団にもれるのを防ぎます。

防水シーツ
おねしょで布団が汚れるのを防ぐ、防水をほどこしたシーツやマットです。布団の上に敷くタイプや、布団とシーツの間に敷くタイプなどあります。

おねしょ対策で意識したい3つのこと

おねしょは発達に関係しているとわかっていても、ママやパパはついあせってしまうものです。以下の3つのことを心に留めておきましょう。

起こさない

おもらししないように、夜中に起こしてトイレに連れていくのは禁物です。たとえ起こしてトイレに連れて行っても子どもは夢うつつのままで、布団でおねしょしているのと何も変わりません。
むしろ睡眠リズムを乱してしまい、逆効果です。朝までぐっすり眠らせることこそ、おねしょ卒業の近道です。

怒らない

おねしょは悪いことではありません。子どもにしてみれば無意識にしてしまったことで、自分ではどうしようもできないことで、怒られても何も進歩しません。「あっ!やられた」と思っても、笑顔で温かく見守ってあげましょう。

あせらない

おねしょは、生理的な発達によって自然に卒業するものです。子どもの能力やママ・パパのしつけとは無関係ですし、ましてや努力の有無は関係ありません。おねしょをするうちはおむつをしていて構いませんし、よその子と比べてあせる必要もないのです。
うちの子ペースで、のんびり気楽に卒業のときを待ちましょう。

おねしょは夜尿症とは違い心配いらないもの

「おねしょ」も「夜尿症」も、夜間に尿が出てしまうという状態は同じですが、通常5~6歳ごろには多くの子どもがおねしょを卒業します。
卒業できていなくとも
、成長を待っていれば自然に卒業していくのですが、なかには適切な治療や生活指導が必要な場合もあり、これを「夜尿症」と呼んでいます。

5歳ごろまでのおねしょは、「抗利尿ホルモン」の分泌が十分でないことや、膀胱容量が小さいなどの生理的理由が原因ですので、いわば自然の現象です。特に、ホルモンの分泌が軌道にのる時期には個人差が大きいので、4~5歳まで毎晩おねしょをしている子もいます。それでも、ほとんどの子どもは自然にしなくなるときがくるので心配はありません。

一方、「夜尿症」は、何らかの原因で「抗利尿ホルモン」の分泌が十分でない場合や、心理的な要因、睡眠リズムの乱れなどが原因で起こる現象です。5歳を過ぎてしばらくたっても毎晩おねしょを繰り返す場合は、小児科で相談してみるとよいでしょう。

おねしょに関するよくある質問

おねしょに関するよくあるお悩みについて、専門家に回答してもらいました。

Q.夜中に起こしてトイレに誘うと、ちゃんとおしっこします。続けてもいい?

おねしょをする子どもを夜中に起こして排尿させることは、おねしょの卒業を遅らせてしまいます。夜はぐっすり眠らせてしっかりとした睡眠リズムを作り、夜間に「抗利尿ホルモン」が十分に分泌されるように促すことが大切です。夜中に起こすと、睡眠リズムがくずれてホルモン分泌に影響し、むしろおねしょが長引くのでやめましょう。

Q.寝る前に飲み物を飲ませると、おねしょをしやすくなる?

必ずしもそうとは限りませんが、「抗利尿ホルモン」の分泌が十分ではない時期に寝る前に大量に飲み物を飲ませると、膀胱がおしっこをためておけずにおねしょになる可能性はあります。
ただ、おねしょを警戒するあまり、のどが渇いて欲しがっているのに飲み物を制限するのはよくありません。飲みたがるときは飲ませてよいでしょう。むしろ、おねしょをされてもいい対策をたてることです。
また、塩分の多い食事を摂ると水分がたくさん欲しくなるため、普段から薄味の習慣を心がけましょう。

Q.おねしょズボンなどを使っていると、安心しておねしょがなくならないのでは?

おねしょズボンなどを使うことが、おねしょを長引かせることはありません。
おねしょをなくすには、朝までぐっすり眠らせて自然の成長リズムを整え、ホルモンの分泌を軌道にのせることが大切です。びっしょりぬれた衣類で眠りを中断させるより、ぐっすり眠らせてあげましょう。

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