専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
2024.12.25
#授乳 #赤ちゃんのお世話
新生児のときから今まで夜泣きがあり、3時間おきに泣きます。ミルクを飲ませればすぐに寝てくれるのですが、このまま夜中にミルクを飲ませ続けてもいいのでしょうか?いつになったら朝までぐっすり寝るようになりますか?(生後9カ月)
6カ月を過ぎたころから、夜中に3~4回夜泣きするようになりました。抱っこするか、添え乳じゃないと寝てくれません。低月齢の頃は朝までぐっすり寝ていたのですが…。夜泣きのたびにおっぱいをあげてもいいのでしょうか?(生後10カ月)
回答した専門医
小児科医師 (医学博士)
藤井 明子 先生
どんぐり発達クリニック院長
プロフィールを読む
小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。東京女子医科大学大学院博士課程を修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括に就任。子ども一人ひとりの個性を大切にしながら、親御さんが抱える日々の子育ての悩みにも寄り添う診療を行うよう努めている。自身も3人の子どもを育てる親として、子育ての楽しさや難しさを身をもって感じており、親としての視点を大切にし、子どもとご家族の健やかな成長を支えることを心がけている。
夜泣きのたびに、昼間と同じ量のミルクを作って飲ませるのはあまりおすすめできません。
一人目の相談者さんの場合、3時間おきとなると一晩でかなりの量のミルクを飲むことになります。当然、朝の食欲にも影響が出るでしょう。
夜間は白湯や麦茶などカロリーのない飲み物に変えていきましょう。一気に切り換えるのが無理なら、せめて夜中のミルクは量を減らして1回だけ、それ以外は白湯というようにしていくとよいかもしれません。
一方で、母乳は短い時間乳首をふくませる程度なら夜中に何回か飲ませても悪くありません。ただし、やはりミルクと同様にたっぷり出ていてかなり飲み、そのために翌朝の離乳食に影響が出るようなら問題です。
また、添い乳は授乳後に母子で寝落ちしてしまい、ママの体が赤ちゃんにのしかかって窒息死する事故が起きているため避けましょう。二人目のご相談者さんは、抱っこか添い乳じゃないと…とのことですが、まず背中をトントンするなどしてなだめ、どうしても泣きやまないときだけ授乳を、というようにしてみましょう。
もし夜間断乳を考えているようなら、そのつもりで授乳を減らしていくのも一案です。
夜泣きとは、赤ちゃんが夜中に泣き出すことです。赤ちゃんは睡眠リズムが発達していないため、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返すサイクルが短く、レム睡眠のときに目が覚めやすいためにたびたび泣き出しやすいのです。
とくに生後6カ月を過ぎると人見知りも始まりますし、昼間の刺激が原因で夜泣きが起きたりもします。
ただ夜泣きしているときは、はっきり目を覚ましているのではなく寝ぼけた状態です。その状態のほうがまた眠りにつきやすいので、夜泣きをしたときに明かりをつけたりしっかり起こしたりするのは避けたほうがいいでしょう。
同時に、生後9カ月から11カ月ごろの夜泣きには生活リズムを整えることである程度対処が可能です。
昼間の遊びを充実させ、離乳食も含めて規則的な生活リズムを送り、夜寝る時間になったら気持ちよく疲れているような状態にもっていってあげましょう。
ただし、怖い経験や激しく興奮するような遊びは避け、子守唄を歌うなど穏やかな気持ちになれる遊びがおすすめです。
また、昼夜のメリハリのある光環境を整えるのも、眠りを育てることにつながります。赤ちゃんが昼活発に遊ぶときには明るいお部屋で、夜は光が当たらない寝室で過ごすもの大切です。
赤ちゃんのお肌はとてもデリケート。皮膚は大人よりも薄く、とっても汗っかき!*
おしっこによるムレムレ湿気、おむつの摩擦による刺激などから守るために、おむつ選びは「通気性のよさ」と「やわらかさ」がポイントです。
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