専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
New 2024.12.25
#うんち
最近うんちが下痢気味で緑っぽい色で心配です。小児科では「嘔吐がないので感染症ではない」と診断され、整腸剤を出されました。症状が変わらないので別の病院にも受診しましたが、同じ診断でした。(生後4カ月)
たまに黄色のうんちの日もありますが、ここ最近、毎日のように緑色のうんちが続いています。緑色のうんちは大丈夫と聞きましたが、本当に大丈夫でしょうか?(生後5カ月)
回答した専門医
小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長
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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。
淡い黄色のうんちから緑色のうんちに変わると、ギョッとしてしまうお母さんが多いことでしょう。赤ちゃんの場合、健康なうんちの色にもバリエーションがあり、緑色(うぐいす色=灰緑色)もさほど心配のいらないうんちのひとつです。
ご相談者さんの場合、緑便に加えて下痢気味とのことで、ご心配かと思いますが、多少便がゆるくても、母乳やミルクの飲みが普段と変わらず、あやせば笑うなど機嫌がよければ病気の心配はありません。お二人目のご相談者さんのケースも、正常な範囲内での便の変化でしょう。
いつも通りに過ごせていれば、うんちの色が多少変わったり、うんちに食べ物がそのまま出てきたりすることは、まず心配ありません。
お二人とも、これから離乳食が始まっていろいろな物を食べさせるようになると、うんちの色や性状も変わってくるはずです。
そのときいちばん気にすべきなのは、赤ちゃんの全身状態です。うんちがいつもと違ったときは、食欲はどうか、機嫌はどうかといったことも併せてチェックしてください。
気になるうんちが出たとき、1つでもチェックがつく場合は受診を検討しましょう。
うんちを黄色っぽくする色のもとは、肝臓から出る胆汁色素のビリルビンという成分ですが、うんちがおなかの中に長くとどまっている場合やガスが多いと、酸化されて緑色になります。
また、腸内のビフィズス菌や乳酸菌、大腸菌など腸内細菌の変化や、腸内のpH(ペーハー=酸性度)の違いによって、うんちが緑色になることもあります。母乳の赤ちゃんにもミルクの赤ちゃんにもよく見られることです。
もし、トマトをつぶしたような赤いうんちや、タール状の黒いうんちが出たときは、腸からの出血が疑われるため要注意です。
そのようなうんちが出るときは、赤ちゃんも不機嫌になるはずです。
また、新生児期に真っ白なうんちが出た場合は胆道閉鎖や胆道狭窄という病気が疑われますし、生後1カ月以降の時期でも激しい下痢を伴う白い水様便が出た場合はウイルス性の感染症が疑われます。
緑色のうんちで病気が疑われることはほとんどありませんが、赤・黒・白のうんちの場合は、すぐに病院を受診してください。
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