専門医に聞く!子育てお悩みQ&A

Q.赤ちゃんが下痢気味のときの受診の目安は?【医師が回答】

New 2024.12.25

#うんち #不調・トラブル

1日に4~5回、多少黄色っぽくゆるいうんちが出ています。回数はいつもより1~2回多いです。機嫌はいつもと変わらないですが、食欲はいつもより落ちていて鼻水も出ています。病院に行ったほうがいいですか?どんな下痢の時に受診したほうがいいのか悩みます。(生後10カ月)

回答した専門医

三井 俊賢先生の写真

小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長

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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。

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皮膚科医師
三井 理恵 先生

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日本皮膚科学会認定専門医。東京医科歯科大学大学院博士課程を修了。夫婦で仕事と3人の子育てを両立する中で、ママやパパが抱える毎日の大変さや不安を痛感。そうした経験を経て「自分の子どもを安心して通わせたい」と思えるクリニックを作りたいと想い、医療法人社団育心会を立ち上げる。ミューザ川崎こどもクリニックでは、「自分の子どもに本当に勧められるか」という親の視点を大切にしている。クリニック全体で子どもとご家族にとって居心地の良い空間作りを目指し、不安を少しでも軽くできるようなサポートを心がけている。

A.機嫌がよくても下痢が1週間以上続く場合は受診しましょう

ご質問の方のように、食欲が落ちていて鼻水が出ているなどほかにも症状が見られるときは、感染症などの疑いもあるので受診したほうが安心でしょう。激しい下痢ではなく何となく軟便が続いていると、受診したものかどうか迷ってしまいますよね。

赤ちゃんが下痢気味のときは、以下を受診の目安にしてみましょう。下痢の状態やその他の様子によって早めの受診が好ましい場合もあれば、さほどあわてる必要はないけれど一度受診しておいたほうが安心な場合もあります。ただし、気になることがあれば目安よりも早めに受診してください。

夜間・休日を問わず受診が好ましい場合

休日・夜間を問わず受診を検討した方が良い場合は次のとおりです。

  • 38.5度以上の高熱をともなっている
  • 吐き気をともない、飲み物を受け付けない
  • ぐったりしている・意識がおかしい
  • 顔色がひどく悪い

診療時間内にかかりつけ医に受診を検討

急ぎではないものの、翌日以降にかかりつけ医への受診を検討した方が良い場合は次のとおりです。

  • 機嫌がよいが、ゆるいうんちが1週間以上続いている
  • 下痢のほかに、発熱や鼻水、せきなどの症状がある
  • 下痢のほかに、気になる症状がある

赤ちゃんの下痢の原因は?注意すべきケースとは

赤ちゃんの下痢の原因は、主にウイルス感染、冷えや食べすぎなどですが、こうしたことが原因の下痢は数日から長くても10日ほどでおさまるのがふつうです。
赤ちゃんは消化器官が未熟なため、生活リズムの乱れや体が冷える、食べ慣れないものを食べたなどで下痢をすることもあります。
 
普段からうんちがやわらかめな赤ちゃんもいます。下痢の回数が極端に多くなければ2~3日は様子を見てもいいでしょう。それでも1週間以上続くようなら、たとえ赤ちゃんの機嫌がよくても受診しましょう。

下痢の原因となりやすいウイルスとして、主に冬に流行する「ロタウイルス」があります。嘔吐から始まり急激に下痢が進行して、次第に便が白っぽくなります。また、夏場に流行る「アデノウイルス」でも下痢が起こり、高熱をともないます。

下痢が続くと体内の水分が急速に失われ、月齢の低い赤ちゃんの場合は脱水症を起こすこともあるため油断はできません。高熱や嘔吐があれば脱水はさらに進みます。ぐったりしているとき・水分が取れないときは、すでに脱水が起きている可能性もあります。

赤ちゃんの下痢はどんなうんち?見分け方は?

赤ちゃんのうんちはもともとやわらかいため、健康なうんちと下痢のうんちを見分けるのは難しいこともあります。大切なのは、健康なときのうんちをよく観察しておくことです。迷ったら、以下を参考にしてみましょう。

  • 普段よりもゆるく、水っぽい
  • 普段よりも回数が多い
  • 普段よりも酸っぱいにおい、腐敗臭など嫌なにおいがする

急性の下痢のあとに起こりやすい病気もある

乳幼児では、急性の下痢にかかったあと、治っていく過程で「一過性乳糖不耐症」という病気を引き起こすことがしばしばあります。
これは、下痢のあとで乳糖を分解する酵素が少なくなり、下痢が慢性化した状態です。乳糖不耐症の場合は乳製品を一時的に控えたり、乳糖の入っていないミルク(乳糖フリーミルク)を使うなどの対処法があります。

赤ちゃんが下痢をしているときのおむつ替えは?おむつかぶれの対処法は?

下痢のうんちは肌への刺激が強いので、おしりに下痢が付着している時間をできるだけ短くすることが大切です。こまめにオムツを確認しましょう。

下痢をしているときはうんちの回数が多いこともあり、おしりふきでふきとる摩擦で肌を傷めることもあります。できればぬるいシャワーで洗い流し、やわらかいタオルで押さえるようにやさしくふいて乾燥させてからおむつをつけるといいでしょう。

もしおしりが赤い状態が続く、皮膚がただれるという症状が見られたら、自己判断で薬を使わずに早めにかかりつけ医に相談しましょう。

また、感染症による下痢の場合、うんちの中にウイルスや細菌が含まれている場合も少なくありません。おむつ替えをしたあとは、必ず石けんで手洗いをしておきましょう。

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