専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
New 2024.12.25
#発育・発達
毎日、明け方になるとうなり声をあげて、体をくねらせたり足を持ち上げたりするようになりました。だいたい1時間、長い時は2時間近くうなっていることもあります。ちなみにうんちは毎日は出ていません。(生後2カ月)
回答した専門医
小児科医師 (医学博士)
藤井 明子 先生
どんぐり発達クリニック院長
プロフィールを読む
小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。東京女子医科大学大学院博士課程を修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括に就任。子ども一人ひとりの個性を大切にしながら、親御さんが抱える日々の子育ての悩みにも寄り添う診療を行うよう努めている。自身も3人の子どもを育てる親として、子育ての楽しさや難しさを身をもって感じており、親としての視点を大切にし、子どもとご家族の健やかな成長を支えることを心がけている。
低月齢の赤ちゃんが「うーうー」と声を出したり、いびきのような声を出したりすることはよくあります。単に眠りが浅くなって半分覚醒したような状態で声を出していると思われます。
あるいは、うなるというよりいきむ感じなのではないでしょうか。新生児〜生後2カ月頃の赤ちゃんは、寝ているときも起きているときもよくいきみます。顔を真っ赤にさせていたり、からだをくねらせたりということもあります。
いずれにしても、日中の機嫌や授乳量がいつも通りで、元気に過ごせているなら心配いらないでしょう。
新生児〜生後2カ月ごろの低月齢の赤ちゃんがうなる詳しい原因は不明ですが、この時期によくある相談なので珍しいことではありません。
一説によると、新生児の時期を過ぎるとそれまでよりうんちの回数がやや減り、直腸にうんちがたまるようになるので、それを出そうとして反射的にいきんでいるともいわれています。
また、生後2カ月ぐらいになるとだんだんと昼夜の区別がつく睡眠リズムになってきます。そのため、明け方に眠りが浅くなっていきんだり体を動かしたりすることが増えるのでしょう。
寝ている時のうなり声が苦しそうで気になるようなら、抱き上げたり背中をさすったりしてみてください。ちょっと姿勢が変わったことがきっかけになって、そのまま寝入るかもしれません。
逆にはっきり目覚めるようなら、授乳のタイミングかもしれません。
また、おむつをゆるめて排便の気配がないか見てみましょう。うんちが毎日出なくても母乳やミルクの飲みがよければ心配ないのですが、おなかにガスがたまっている可能性もあり、おならが出たらうなりが解消するような場合もあります。
赤ちゃんがうなっていても、起きているときの機嫌がよく母乳やミルクを飲む量がいつもどおり順調なら、心配いりません。ただ、先にもふれたようにおなかにガスがたまっているためにうなって(いきんで)いる場合もあります。
まずはおなかをやさしくさすってマッサージしたり、手足を軽く動かして体操させたりしてうんちを出やすくしてあげてみてください。
それでもあまり変化がなく、赤ちゃんがうなっているのが苦しそうに見えるなら一度かかりつけ医に相談すると安心でしょう。相談する際に、うなっている時の様子を動画にとって、かかりつけ医に見せてもよいでしょう。
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