専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
New 2024.12.25
#不調・トラブル
寝ているときに苦しそうに息をしていて、見ると、鼻の穴がふさがっているようでした。いつも鼻が詰まっている気がしますが、風邪でしょうか?受診したほうがいいですか?(生後3カ月)
鼻水がズルズル出たり、声がガラガラになったりすることがあります。熱はなく、よく飲みよく寝て元気なので受診はしていません。母乳から混合にしたせいですか?受診したほうがいいですか?(生後5カ月)
熱がなく元気ですが、せきだけ出ます。大丈夫でしょうか?(生後6カ月)
回答した専門医
小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長
プロフィールを読む
小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。
時々鼻水が出る・鼻が詰まる、声がかすれるなどの症状は、軽い風邪にかかっているのかもしれませんが、元気で食欲もあり夜もよく眠れているようなら様子を見てよいでしょう。2~3日のうちに治まってくるようなら、急いで受診する必要性は薄いでしょう。
せきが出るという場合も同様で、いつもと変わらず元気なら少し様子を見てよいでしょう。ただし、せきが出るということはのどに炎症が起きている可能性もあります。次第にせきが強くなるようなら診察時間内の受診を検討しましょう。
二人目のご相談者さんは、混合にしたことで免疫が低下したのではと心配しているようですが、母乳の免疫はほとんどが初乳中に含まれており、胎盤を通じてもらう免疫も含めて一過性の病気である風邪にはあまり効果が期待できません。ミルクの割合が増えても、それが原因で風邪をひきやすくなることはないので安心してください。
鼻水、せき、くしゃみなど気になる症状が見られるときの、いずれのケースにも共通することですが、赤ちゃんの全身状態に目を向けることが大切です。
気になる症状が徐々に強くなってきて、食欲(飲みっぷりや離乳食の食べっぷり)が落ちてきたり、元気がなく、あやしてもずっとぐずっていたりお母さんから離れない・横になりたがるなど不機嫌な様子、だるそうな様子が見られるときは、早めの受診を検討しましょう。
赤ちゃんの鼻水、鼻詰まり、せきなどの「風邪かな?」と思う症状で受診を検討する目安は次のとおりです。ただし、そのほかいつもと様子が違うなど気になることがあれば受診しましょう。
赤ちゃんに鼻水、くしゃみ、軽いせきなどの症状が見られると、「風邪かな?」と心配になりますね。これらの症状は風邪の始まりであることも多いですが、一方でちょっとした気温や湿度の変化がもたらした一時的な症状である場合もあります。
一人目のご相談者さんの鼻詰まりのケースですが、月齢の低い時期は鼻腔(鼻の穴の内側)が狭いうえに粘膜からの分泌物が多く、冷気や乾燥が原因で鼻詰まりを起こしやすいものです。また、たまった鼻汁が乾き、鼻腔をふさいでしまうこともあります。
いつものことであればあらためて風邪に感染したのではなく、いわゆる“鼻くそ”が詰まっていることも考えられます。小鼻のあたりを軽くもんで、乾いた鼻汁のかたまりを外に出してあげるといいでしょう。
また、鼻吸い器で鼻水を吸ってあげるのも効果的です。鼻吸いのタイミングは、お風呂上がりや寝る前にしてあげると寝やすくなります。
赤ちゃんのお肌はとてもデリケート。皮膚は大人よりも薄く、とっても汗っかき!*
おしっこによるムレムレ湿気、おむつの摩擦による刺激などから守るために、おむつ選びは「通気性のよさ」と「やわらかさ」がポイントです。
ずっと気持ちいいがつづく!上質な100%通気素材*で赤ちゃんの繊細な肌をやさしく守ります。
あわせて読みたい