赤ちゃんとママ・パパのための情報
粉薬を嫌がるので、アイスクリームやヨーグルトに混ぜたり、きな粉と練って食べさせたりしています。こんな方法でいいですか?
(トクママ 1歳6カ月)
赤ちゃんに処方される薬の多くは、ミルクやジュース、ヨーグルト、アイスクリームなどに混ぜても大丈夫です。しかし、一部の薬は、吸収率が低下したり、味が苦くなってしまいます。お薬をもらうときに、混ぜてはいけないものがあるかどうかを確認してください。
たとえば、ある種の抗生剤は、果汁や乳酸飲料など酸味のあるものと混ぜると、大人でも飲めないほど苦くなります。
よかれと思って混ぜてみたものの、身震いしてベーッと出すようなときは、相性が悪かったと思ってください。
また、ミルクに混ぜる場合はひと工夫が必要です。最初から全量のミルクに薬を溶かすと、飲み残したときに薬も中途半端な量しか飲めなかったことになり、十分な治療効果が得られません。調乳したミルクからあらかじめ大さじ1杯ほどの量を取り出して薬を溶かし、空腹でたまらない哺乳の最初に飲ませてしまいましょう。その後、薬の入っていない「おいしいミルク」を飲ませます。
どんな薬とも相性がいいのはパンに塗るチョコレートペーストで、味のマスキング効果が高いことと、ねっとりしているために薬を感じにくい長所があります。ただ、若干の苦みや興奮作用があるので0歳児にはおすすめできません。
0歳児であれば、コンデンスミルクやバニラアイスクリームがよいでしょう。スプーンに入れて薬をトッピングするか、スプーンの中で薬と混ぜて、一口で食べさせます。苦みさえ出なければ、濃縮タイプの乳酸菌飲料少量に溶かして飲ませるのもよいようです。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
かぜをひいて粉薬をもらったとき、なかなか飲んでくれないので哺乳びんのミルクに混ぜて飲ませましたが、よかったのでしょうか。
(健ちゃんママ 1歳3カ月)