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赤ちゃん相談室

お薬の上手な飲ませ方・使い方

座薬がうまく入れられない

解熱薬の座薬を処方されたのですが、暴れられてうまく入れられません。ようやく入れたと思ったらすぐに出てきてしまいました。どうやったらうまく入れられるのでしょう。出てきてしまった場合は、もう一度新しい座薬を入れていいのですか?(イオナ 1歳)

座薬とは、肛門から挿入して使う薬で、解熱薬や吐き気止め、抗けいれん薬などが代表的です。薬成分が直腸から直接吸収されるので、飲み薬に比べて利き目が早いのが特徴です。薬によって目的が異なるので、どのようなときにどう使うかの指示を必ず守ってください。また、座薬は体温で溶けるようになっているので、処方された後で室温に放置すると開封したときに軟らかくなっていることがあります。必ず冷蔵庫で保管しましょう。

室温で保管しておいた場合は、使用する前に冷たい水を入れたコップに座薬を入れて冷やすと、挿入しやすくなります。

座薬はロケットのような形をしており、挿入する場合はとがった方から入れます。しかし、乾いた座薬を乾いた肛門に入れようとすると摩擦が大きく、赤ちゃんは痛がって抵抗しがちです。そこで、あらかじめ、座薬と肛門に水かベビーオイルを塗っておきます。
準備ができたら、おむつ替えの要領で赤ちゃんの肛門を出し、両足を左手(利き手ではない手)で支え、手早く一気に座薬を挿入します。ぐずぐずしていると、持っている手の熱で薬が溶けて入れにくくなるので注意しましょう。薬が最後まで入ったら、親指の腹でぐっと押し込み、両足を持ち上げたまま親指で肛門を押さえて、自然に肛門が閉じるのを待ちます。こうすると、入れた直後に出てきてしまうというアクシデントは避けられます。

座薬を入れた直後に出てしまったときは、そのものか新しいものを再度挿入しますが、5分以上肛門内にとどまってから出た場合には、再挿入せず様子を見てください。半分溶けて出てきたような場合は、薬の成分は吸収されているので入れ直さなくても大丈夫です。

なお解熱薬の座薬は、38.5℃以上の高熱があり、不機嫌で水分が十分とれなかったり、高熱のために眠れない場合に限って使うのが原則です。高熱が出ていない時点で、万一に備えて処方されることもありますが、使い方をよく聞いて安易に使用しないようにしましょう。1回使って熱が下がらなかった場合、2度目の使用は最低6時間以上あけます。
また、解熱薬とけいれん止め、制吐剤(吐き気止め)など、効能の違う複数の座薬を処方されたときは、それぞれの間を最低15分以上あけるようにしましょう。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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