赤ちゃんとママ・パパのための情報
確かに適切な表現がないのですが、女の子には「おまた」というのが一般的でしょうか。保育園などもトイレ・トレーニングの際には、「おまたを拭いて」というように指導しています。
お尻というと肛門や、いわゆる臀部をさし、これは男女共通ですが、排尿後に性器を拭く習慣は女の子だけのことで、「お尻を拭いて」というのとはちょっと違いますね。やはり、はっきりと分けて教えていくべきでしょう。
女の子にも「オチンチン」といって教えるお母さんがいますが、思春期の性教育とのからみでも「オチンチンは男の子(の性器)」として分けたほうがスムーズですね。
言葉を覚えたばかりの子どもは、TPOの配慮などなく覚えた言葉を大声で口にすることがありますが、「おまた」ならさほど下品な用語ではありません。
また、「マエ(前)を拭こうね」という言い方をしたり、性器を「ダイジダイジ」と教えたり、あるいは方言やその家庭ならではの用語で表現する家庭もあるようです。幼いうちはそれでもよいでしょうが、最初からおまたと教えたほうが、子どもも混乱せずにすむように思います。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
男の子はオチンチンと気軽に言えますが、女の子には何と言って教えたらいいのでしょう? そろそろトイレ・トレーニングを始めたいので、あいまいな表現ではなく、性器の言い方をきちんとしておきたいのですが。
(PP 2歳5カ月)