むし歯や歯周病を予防するには、歯垢をしっかり落とすことが大切です。1日2回以上ていねいにみがいて、歯垢を落としましょう。洗面所で立ったままみがくのが苦痛なら、椅子に座って、テレビを見ながらと工夫してみてください。忙しくても、せめて1日1回は、ていねいな歯みがきを心がけましょう。
とくに就寝中は、唾液の分泌が少ないため、細菌が繁殖しやすいので、就寝前には、時間をかけて念入りにみがくことが重要です。みがけるときに、しっかりみがいておけば、歯垢がたまるのも防げます。
歯をみがくときに大切なのは、まず口の中を鏡でよく見て、自分の歯の形や歯並びをよく知ること。
口の中には、複雑な凹凸がたくさんあります。奥歯のみぞや歯と歯の間、歯と歯肉のさかいめなど、ハブラシが届きにくいところは、みがき残しが多いので、とくに意識して、1本1本ていねいにみがくようにしましょう。
奥歯周辺はハブラシが入りにくく、みがき残しの多いところ。奥歯に届きやすいハブラシを使うのがおすすめです。
奥歯の内側はハブラシを縦やななめにして、 毛先を歯に沿わせてみがく。
かみ合わせのみぞは、できるだけ細かくていねいに。
下の前歯の裏側は、唾液の分泌腺があり、歯石がつきやすい場所です。
前歯の裏はハブラシを縦にして、毛先を歯の裏にしっかり押し当てて、上下に動かしてみがく。下の前歯の裏側は、ハブラシのかかとを使うと、うまくみがける。
歯並びに凹凸があると、その部分にハブラシが届きにくいものです。ハブラシを縦にして、1本ずつみがきましょう。
歯が重なっている部分にも毛先を入れる。
側面にもハブラシが直角に当たるようにみがく。
ひっこんだり、飛び出したりしている歯の、となりの歯の側面もみがく。
歯と歯肉のさかいめは、ハブラシの毛先が届きにくいので、毛先を入れ込むようにしてみがくのがポイントです。