口臭は、次の4つに大別されます。
①生理的口臭
誰もが持っているもので、通常はその程度が少ないため、ほとんど口臭とは認められません。ただし、朝起きたときや空腹時、緊張したときなどは、口の中に細菌が繁殖していたり、唾液の分泌量が少なかったりするので、一時的に口がにおうことがあります。
②病的口臭
むし歯や歯周病など口の中の病気のほか、鼻の病気や胃潰瘍なども原因になります。
③飲食物や嗜好品による口臭
食品による一時的な口臭。にんにくのように、においの強いものを食べた後には、誰もがにおいます。
④心因性口臭
実際には、他人にはにおわないのに、自分だけが口臭が気になるもの。
口臭を防ぐには、まず口の中を清潔に保つこと。とくに舌をきれいにすることが大切です。口臭の多くは、歯垢よりも舌の上やつけ根にたまった舌苔(ぜったい:舌の汚れ)から発生するので、歯みがきの後に、舌もみがくと効果的です。
舌みがきは、いつも使っているハブラシでOK。ただし、舌はとても傷つきやすいところ。ごく弱い力で、軽くかき出すようにしてください。もちろん、病的口臭の場合は、口臭の原因となっている病気を治すことが必要です。
朝、起きたときに、口臭がするという人も多いのではないでしょうか。これは、夜眠っている間、唾液の分泌量が少なく、細菌が繁殖しやすいからです。口の中がネバネバするのも、原因は同じです。気になる方は、就寝前に、しっかりと歯みがきをすることが大切です。