赤ちゃんとママ・パパのための情報
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
粘り気があるうんちになった、というのは水分が少なくベタッとしてきたということだと思います。生後間もない時期は、おむつにしみこむようなゆるい便で、お腹を通過する時間が短いので回数も多めです。しかし、徐々にうんちをお腹にためておく時間が延びてくると、便の回数は減って水分の少ないうんちになってきます。ポン吉さんの赤ちゃんも4カ月とのことですから、そんな時期にさしかかったのでしょう。
正常な発達のなかでの変化で、病気が原因とは考えられません。少なくとも、機嫌がよくて母乳やミルクをふだんと変わりなく飲んでいれば、何も心配しなくてよいでしょう。
これから離乳食が始まると、少しずつうんちもベタッとした固まりに近づいていきます。いつまでも、さらさらユルユルのままではありません。
さらに、離乳食がかなりすすんで肉類など脂肪を多く含む食品が加わってくると、脂肪の影響で便が粘り気を帯びたり、粘液状の物が混じることも出てきます。これも、離乳の内容による影響で、正常な範囲での変化です。離乳食にバターなどを使ったときは、便に粘液状の物が混じることがよくあります。
一方、便の粘り気で心配しなくてはいけないのは、ふだんと違って鼻水のようなネバネバした粘液状の物が多量に混じっている下痢便(極端に回数が多くゆるい便)が出たときです。感染症による腸炎などが疑われるので、早めに受診しましょう。
ことに、粘液に加えて血液が混じっている場合は、細菌性の腸炎などの疑いがあります。そのような場合は、至急受診してください。
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※パンツタイプ
母乳のみなので、ずっとゆるめのうんちしか出ませんでした。が、最近少し粘り気のあるうんちが出ます。何か病気なのでは? と気になります。
(ポン吉 4カ月)