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車での長時間の移動8カ月のオス猫です。先月、去勢手術もすませました。ゴールデンウィークに大阪に帰省する予定なので、何とか猫も連れて帰りたいのですが、車を怖がって、長時間乗れそうにもありません。乗せてしばらくすると、すぐに大きな声で鳴き始め、車内を歩き回ります。ある程度は慣れるものかと、たまに車に乗せるのですが、あまり効果はないようです。それに、実家にはまだ行ったことがないので、それこそパニック状態になるのが目に見えていて、とても不安です。だからといって、1週間も動物病院に預けるのも気がひけます。何とか一緒に大阪まで帰れる方法はないでしょうか。(新潟県長岡市 ティオさん) |
人間から見ると、猫は寝てばかりのようですが、寝たり起きたりのパターンは決まっていて、意外に規則正しい暮らしをしています。その決まった生活パターンにのっとって暮らしているとき、猫は、もっとも安心を感ずることができます。子猫(8週齢以前)のときから、飼い主と一緒に出かけることが、生活の中に組みこまれていれば、あまり問題ありませんが、ある程度、成長してから、急に車に乗せたり、知らない場所に連れて行ったりすると、猫は大きな恐怖を感じてしまいます。
また、猫は、環境の変化を嫌う動物ですので、知らないところに預けられるよりは、飼い主がいなくても、慣れ親しんだ自分の家にいる方が安心していられます。こうしたことを考えると、2泊までなら、家で留守番をさせた方がよいでしょう。食事とトイレを用意し、猫がいたずらしそうな危険なものはかたづけておいてください。
3泊以上、家を空けるときは、一緒に連れていくか、ペットシッターを頼むか、ペットホテルや病院に預けるか、いずれかの方法をとらなければなりません。一緒に連れていくのは、この中でもっともむずかしいことですので、まずは預けることから検討した方がいいでしょう。
預ける場合、最初に問題になるのが、ホテルや病院への移動です。移動するときは、キャリーケースに入れますが、ふだん使っていないと、怖がってなかなか入らず、神経質な猫の場合は、パニックを起こしたりすることがあります。一番よいのは、子猫の時からキャリーケースに入れる習慣をつけておくことです。ふだんから部屋の隅に置いておき、安らぐ場所として使わせておくといいでしょう。これから慣らす場合には、ごほうびを使って、キャリーケースによい印象を持たせたり、キャリーケースの中に、猫の精神安定を促すフェロモンのスプレーを吹きつけたりするとよいと思います。
また、病気のときしか病院に行っていないと、「病院=痛いところ、怖いところ」という印象をもってしまい、病院に行くことが恐怖になってしまいます。ふだんから、健康診断や短時間のお預かりで、病院に慣らしておきましょう。なお、ペットホテルや動物病院へ預けるときは、猫の食事内容や量、回数、緊急連絡先を書いたメモを渡すようにしてください
どうしても預けるのがむずかしい場合は、かかりつけの動物病院に相談して、鎮静薬を処方してもらうのが、一番手軽な方法でしょう。その際には、移動にどのくらいの時間がかかるかを告げて処方してもらい、投薬時の注意事項も教わってください。また、移動の際に入れるケージに、猫の精神安定を促すフェロモンのスプレーを吹きつけておくのもよいと思います。
もし、時間的に余裕があるのであれば、車に少しずつ慣れさせる方法を試みてはいかがでしょうか。以下に、方法を簡単にご紹介します。
移動用のケージの中に入ることに慣れさせる。ケージの扉を開けたままにして、中に特別のごちそうや大好物のものを入れておいたり、ケージの近くで食べ物をあげてから中に入れたりする。
ケージの戸を少し閉めてみる。猫がおとなしくしていたら、ごほうびをあげる。
猫をケージに入れ、車に乗せ、エンジンをかけてみる。
あたりを少しドライブしてみる。
このように、段階を追って、車に乗ることに慣れさせ、乗る時間も徐々に長くしてください。根気のいる訓練なので、どうしても一度に段階を上げたくなってしまうのですが、レベルアップは少しずつ行うことが大切です。もし、少しでもおびえたり、嫌がったりするようなら、前のレベルに戻って、確実にできるようにしてください。この訓練の際にも、フェロモンスプレーを使うと、ケージや車になじむのに役立つでしょう。
ただし、ティオさんの猫の場合、年齢がすでに8カ月ということですので、車に慣らすのは少しむずかしいかもしれません。猫の性格にもよりますが、やはり、なるべく猫が縄ばりを出なくてすむようにしてあげるのが一番です。お友達や知り合いの方に、2日に1回ほど、猫の様子を見に、自宅に来ていただき、食事やトイレの世話などをしていただけるとベストなのですが。ご家庭の事情によって、最良の方法は違うと思いますので、ご家族で検討してみてください。
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