猫と暮らすお役立ち情報

猫のよくあるご相談

猫のよくあるご相談

猫のよくあるご相談

Q

去勢したのに猫が激しく鳴く

5頭の猫を飼っています。相談は、6歳の雑種(名前:さすけ/オス)についてです。生後7カ月で去勢したにもかかわらず、最近マーキングしたり、発情時に出す鳴き声をするようになりました。病院でホルモン注射を打ってもらいましたが、まったく効きめがなく、夜鳴きます。どうしたらよいでしょうか。元々小さい時から外にも出していたので、外に出て鳴きます。近所の人がよく思っていないので、外に出すのもやめたいのですが、出さないと家の中で声を枯らすまで鳴きます。他の子たちも外に出すのをやめたいので、出さないようにがんばっていますが、鳴き止まないし、無視してると、カーテンに登り、そこから寝ている私へダイブしてきます。
(こじろうさん)

A 専門家からの回答


去勢後も約10%の猫に、オスとしての行動が残る

去勢手術によって、スプレー行為やオス同士のケンカなど、オス猫の問題行動とされているものの80~90%程度は減少させられると言われています。しかし、その一方で、「去勢されたオス猫の10%には、術後もオスとしての行動が残っている」と言われています。さすけちゃんのように、去勢したのに、突然、発情時のように鳴き始めたり、スプレーやマウンティングなどの行動を見せたりするという話はよく聞かれます。
 

多頭飼育でよく見られる問題行動のひとつ

こうした行動は、オス猫がメス猫との交配を求めている場合にのみ起こるわけではなく、自分のテリトリーを守ったり、他の猫との関係で自分が優位に立ちたいときにも起こります。このため、複数頭の猫が一緒に暮らしている家庭で多く見られるようです。テリトリーを守るためのスプレー行為は、オスだけでなく、メス猫でも見られます。
 
また、スプレーやマウンティングは、新しい猫を飼い始めたり、発情しているメス猫が近くにいたり、野良猫が縄張りに侵入してきたりしたときにも、よく見られます。こじろうさんのお宅で、最近このような環境の変化がなかったか、振り返ってみてください。
 

原因となっている欲求不満や不安な状態を取り除く

対策としては、病院で抗不安薬やホルモン剤を処方してもらうのも一つの方法ですが、同時にその行動を引き起こす原因となっている欲求不満や不安な状態を取り除いてあげることが必要です。
 
例えば、多頭飼育のさすけちゃんの場合、彼だけの安心できるテリトリーや隠れ家を確保してあげたり、外猫が見えない・接触しない環境を作ってあげたりすることなどが考えられます。マーキングする場所には、フェリウェイなどの安心を促すフェロモン剤をスプレーしておくとよいでしょう。
 
また、夜鳴いてしまってお困りとのことですので、生活のパターンを変えてみるのも効果があるのではないでしょうか。昼間よく遊ばせて、エネルギーを使わせて夜寝るようなサイクルにする、カーテンなどで外が見えないようにして、ご飯の時間を少しずつずらして昼夜を逆転する、安定剤や時差ボケを治す薬などを処方してもらうなどの方法があるかと思います。
 
複数の猫が一緒に生活していると、なかなか単純に問題解決することはむずかしいと思いますが、いろいろ試して根気よくがんばってみてください。 
 
(回答:元ACプラザ苅谷動物病院 市川橋病院 獣医助手 大石 節子さん)

  避妊去勢・繁殖(3)

Page Top