高齢による脱水の可能性も
猫の16歳は、人間の年齢に換算すると77歳にあたるので、全身の機能の減退もあり、粘液の分泌能力も低下します。飲水量や尿量は増加していないでしょうか。老齢猫によく見られる、腎不全、甲状腺機能亢進症、高血圧症などさまざまな病気が静かに進行している可能性があります。痩せて、目が落ちくぼんでくると、瞼が完全に閉じずに角膜表面が乾いたり、加齢により涙の水分量が低下したり、分泌量が減少して、みずみずしさを失うことになります。そうすると、粘液や漿液に含まれる体液成分が濃縮し、分泌物に着色が多く見られるようになります。
これは口腔内でも同じで、年と共に口臭や顔周囲の臭いが臭くなり、気になるようになるのはこのためです。お手入れ法としては、頸の後ろの皮膚を軽くつまんで上に引っ張り、この引っ張った皮膚がすぐに元に戻らなければ、脱水していることを示しています。全般的な健康診断を受けて、腎障害やその他の老齢疾患の健診を受けてください。点滴や治療を受けることで、脱水が改善すると、目も潤い、目やにの色も変わってくると思います。もし、細菌感染が疑われる場合は、抗生物質の目薬や、炎症があれば消炎効果のある目薬をかかりつけの動物病院で処方してもらってください。
人間同様、年齢を重ねると、何かと止めることの出来ない変化が見られるようになります。無理のないケアと地道な努力が、老齢猫を快適に過ごさせてあげるコツといえるでしょう。