Japan
Check
Share to Facebook Share to Twitter More...

猫に関するよくあるご質問

 

グルーミング

口臭がひどい

10歳のメス猫です。歳のせいでしょうか、口臭がひどくて困っています。体をいくらシャンプーしても、猫が毛づくろいをすると、体中がくさくなってしまいます。猫がベッドで寝ると、布団にまでにおいがしみついてしまうほどです。どうにか口臭を消す方法はないのでしょうか。(埼玉県狭山市 まりりんのママさん)

口の中は、どんな状態ですか?

 猫にとって、口は、えさを食べるためだけのものではありません。自分を外敵から守る攻撃の道具であり、また、体を清潔に保つための大切なお手入れ道具でもあります。まりりんのママさんは、愛猫の口の中を見ることができますか。もし可能なら、口の中をよく観察してみてください。口臭があれば、歯垢や歯石が付着し、歯槽膿漏や歯肉炎を起こしていたり、あるいは歯が欠けたり、壊死して変色していたりするのが観察されるでしょう。ベッドで寝ると、布団にまで口臭がしみつくぐらいだとすれば、痛みのため、開口し、よだれが出ている可能性もあります。
 歯槽膿漏や歯肉炎は、そのままにしておくと、この部分に増殖している細菌が、食事をするたびに、全身をかけめぐり、心内膜炎、膿胸、腎臓病を引き起こすこともあります。口臭をなくすためだけでなく、全身の健康のためにも、まず動物病院で口の中の検査を受け、口臭の原因を見極めるようにしてください。

口臭を消すためには?

 口の中を検査して、歯科治療が必要と診断されたときは、その治療を受けることが、口の中を健康な状態に戻し、口臭を消すこととなるでしょう。歯科治療をする際には、全身麻酔が必要となります。麻酔の前には、通常、全般的な血液検査、尿検査、循環器の評価や頭部のレントゲン検査など、必要に応じた検査が行われます。
 本当に高齢で、すでに腎不全や肝不全、循環器などの障害があり、歯科治療ができない場合は、対症療法を行います。口の中の細菌感染については、抗生物質を飲ませ、必要に応じて、痛み止めや消炎剤を併用するといった方法があります。また、すでに繁殖している細菌や歯垢を少しでも落とすために、自宅でも、口の中の消毒や、ガーゼ・液状歯磨きを使ってのお手入れも並行して行った方がよいでしょう。
 歯や歯肉に病気がないのに、口臭がある場合には、口内炎が原因かもしれません。猫には、「リンパプラズマ細胞性口内炎」という、主に口角部分が重度の潰瘍を起こす、原因不明の病気があります。この場合には、決定的な治療法がないので、痛みが激しく、食事がとれなくなったときには、随時、ステロイドやインターフェロンを使用し、痛みを和らげます。しかし、残念ながら、完治は期待できません。いずれにしても、口臭を歳のせいにしてしまうのは、少々乱暴な気がします。一日も早く、かかりつけの先生にご相談ください。

(回答:ACプラザ苅谷動物病院 葛西橋通り病院院長 内田 恵子先生)
このページのトップへ↑
Check
Share to Facebook Share to Twitter More...
Copyright © Kao Corporation. All rights reserved.
Kao Group