悪影響だけではない避妊・去勢手術
避妊・去勢手術については、手術後性格が変わる、早期に手術をすると体格に差が出る、オスの場合は猫の泌尿器症候群になりやすい、メスの場合は1回生ませてから避妊手術をすると病気になりにくいなどなど様々な説が唱えられています。また、自然のままで育てたい、あるいは身体にメスを入れたくないなど、個々によりいろいろな考え方があると思います。
現時点では、シェルター(保護動物の管理所)での様々な取り組みにより、3カ月齢で避妊・去勢手術は可能であり、早期手術により動物の成長に大きな影響は及ぼさないとされています。また、屋内飼育の猫にとって避妊・去勢手術を受けることは、限られた環境で生活する上でテリトリーが狭くても許容できるようになるという利点があります。もちろん、全身麻酔という負担はありますが、メスでは初回発情以前に避妊手術を行えば、乳ガンになる危険率はほぼゼロになりますし、オスにとってもテリトリーが狭くても許容できるようになり必ずしも悪い影響ばかりとはいえません。
手術を行わずにホルモン注射や皮下埋没薬もありますが永久的に効果があるわけではなく、効果は1年から1年半が限度です。メスでは発情周期によっては子宮蓄膿症を誘発します。費用的には1回にかかる単価は手術を行うより安いとは思いますが、複数回行うことを考えれば、長期的には避妊手術や去勢手術をした方が安く済むと思います。