知っておきたい!子育てお役立ち情報【専門家監修】

【医師監修】生後4カ月の赤ちゃんの特徴を解説!ミルクの量や1日のタイムスケジュールは?

2025.12.17 New

#授乳 #赤ちゃんのお世話 #発育・発達

生後4カ月ごろになると、できることが増え、赤ちゃんとのコミュニケーションがより豊かになってくるでしょう。この時期にできるようになることや、ママ・パパが赤ちゃんにしてあげたいことなど、育児で知っておきたいポイントを紹介します。

監修した専門医

藤井 明子先生の写真

小児科医師 (医学博士)
藤井 明子 先生
どんぐり発達クリニック院長

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小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。東京女子医科大学大学院博士課程を修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括に就任。子ども一人ひとりの個性を大切にしながら、親御さんが抱える日々の子育ての悩みにも寄り添う診療を行うよう努めている。自身も3人の子どもを育てる親として、子育ての楽しさや難しさを身をもって感じており、親としての視点を大切にし、子どもとご家族の健やかな成長を支えることを心がけている。

生後4カ月の身長・体重と成長発達

ママを見つめる赤ちゃん

生後4カ月ごろは表情が豊かになり、うれしいときは手足をバタバタさせて喜ぶなど感情表現もダイナミックになってくる時期です。

生後4カ月ごろの身長・体重

男の子:身長 60.2~68.3(64.6)cm、体重 5.71~8.50(7.12)kg/女の子:身長 58.6~66.6(62.8)cm、体重 5.40~7.92(6.64)kg

  • 出典:こども家庭省「令和5年乳幼児身体発育調査|調査結果の概要」P1~2より/( )内は中央値

生まれたときと比べると、身長は10cm以上大きくなり、体重は約2.5倍になります。このころから体重の増え方はだんだんと落ち着いてきます。

首がしっかりすわってくる

この時期になると、ほぼ首がすわって縦抱きにしても首がぐらつかなくなります。また、うつぶせにすると、頭をしっかり持ち上げられるようになってきます。
うつぶせの姿勢は、赤ちゃんの運動機能の発達を促し好奇心を育むのに効果的です。嫌がらなければ、うつぶせで遊ぶ時間をつくってあげましょう。ただし大人が目を離さず、赤ちゃんが疲れない程度(1回につき5分程度)にします。

寝返りをしようとし始める

うつぶせにすると、腰をひねって寝返りをしようとする赤ちゃんも出てきます。最初は腕が邪魔をするなどしてうまく寝返りができないことも多いでしょう。
ただし、寝返りができなくても心配はいりません。もし、寝返りをしようとしているけれど、うまくできない様子のときは、大人が軽く背中を押してあげてもOKです。それをきっかけにうまくコツをつかんで、1人でできるようになることもあります。

好奇心が旺盛になってくる

視力が発達し、ものを立体的に見る力が育つことや、首がしっかりして周囲を見渡せることで視野が広がり、好奇心が旺盛になっていきます。
気になったものがあると目で追い、手を伸ばしてつかむという目と手の協調運動が活発になることで、さらに好奇心が旺盛になります。ただし、手で持ったものは口に入れることもあるので、赤ちゃんの口に入るサイズのものは手の届くところに置かない、落とさないように気をつけましょう。

感情表現が豊かになる

運動能力の発達が進むと共に精神面の発達も進み、感情表現が豊かになっていきます。うれしいときは手足をバタバタさせて喜びを表現し、不機嫌なときは反り返って大泣きするようになります。また、甘えるような声を出したり、声を出して笑ったり、キーっという奇声を発して楽しんだりする子もいます。

生後4カ月のミルクの量と授乳間隔

哺乳瓶にミルクを入れる

生後4カ月ごろのミルクの量や授乳間隔は、3カ月のときとほぼ同じと考えてよいでしょう。成長と共に飲み方にムラが出やすくなりますが、母子健康手帳の身体発育曲線に沿って成長していれば大丈夫です。

授乳間隔は3〜4時間程度

授乳間隔がだいたい一定になってきて、授乳にかかる時間も短くなってきます。ただし、好奇心が旺盛になり、何かに気を取られて遊び飲みをしたり、飲む量にムラが出やすくなったりしてきます。
授乳間隔は3~4時間おきに1回程度が目安です。夜中は飲まずに朝までぐっすり寝る子も出てきます。

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ミルクの量は1回160~200ml

ミルクの量は1回160~200ml、1日6~8回が一般的です。1回のミルクを飲む量にはムラが多いので、1日トータルで1000ml程度と考えるとよいでしょう。この時期になると、少しずつ雑菌に対する抵抗力がついてきます。哺乳びんや乳首の消毒は、5カ月になる前にやめてもよいでしょう。

混合栄養のミルクの量は1回200ml以内

混合栄養で1回の授乳ごとに母乳+ミルクを飲ませている場合は、赤ちゃんが飲みたいだけ母乳を飲ませてから、ミルクを飲ませます。ミルクの量は1回200ml以内を目安にします。

このころになると、ミルクを嫌がる、母乳を嫌がるという子が出てきます。哺乳びんの乳首が嫌、味が嫌、抱っこの仕方が嫌など、理由はさまざまです。そんなときは、授乳間隔をあけて空腹にする、授乳の姿勢を変えてみるのもよいでしょう。
体重がしっかり増えているようならまず心配いりませんが、なかなか解決しない場合はかかりつけ医に相談しましょう。

完全母乳の場合はここに注目!

母乳の場合は3~4時間おき、1日6~8回ぐらいの授乳が目安です。母乳は赤ちゃんが欲しがるときに飲ませるのが原則ですが、授乳間隔が1~2時間おきなど頻回な場合は、3~4時間ほど間隔をあけるようにしていきましょう。
間隔があかずに欲しがって泣くときは、一緒に遊んだり、散歩したりして気を紛らわせるようにします。

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生後4カ月の生活とお世話のポイント

おもちゃで遊ぶ赤ちゃん

生後4カ月ごろになると、だんだんと起きている時間が長くなってきます。起きているときは、散歩したり、一緒に遊んだりする時間をつくるとよいでしょう。

生後4カ月の睡眠時間は14〜15時間程度

日中に起きている時間が長くなって、昼夜の区別もつくようになってきます。1日トータルの睡眠時間は平均14~15時間ほどですが、昼寝の回数や時間には個人差があります。

この時期よく見られるのは、眠いのにすんなり寝られずにぐずる「寝ぐずり」や、夜中急に泣き出す「夜泣き」。これらは、生活リズムが整ってくると解消することもあります。困ったときは、生活リズムを一定にするところから始めていきましょう。

おむつ交換は1日8~10回程度

おむつ交換は、授乳の前後やお風呂のあとに行う場合が多いので、8~10回ぐらいが一般的です。
うんちの回数は個人差が大きいため、1日に数回から2~3日に1回までさまざまです。おしっこはまだ、たまると反射的に出ます。また、強く泣いたり体を動かしたりすると腹筋が膀胱を圧迫するため、出ることもあります。

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おもちゃは手でつかみやすいものを選ぼう

目と手の協調運動が発達してくる時期のため、明るくはっきりした色で、手でつかみやすいおもちゃがよいでしょう。たとえば、ベビージムや網目状のボール、起き上がりこぼしなどがこの時期の赤ちゃんに人気です。
またこの時期、絵本の読み聞かせを始めるのによいともいわれます。音の響きがシンプルで、カラフルな絵本がよいでしょう。

服のサイズは60〜70cmが目安

生後4カ月ごろの服のサイズは、60~70cmが一般的です。体型には個人差が出てくるため、小さめ・細めの赤ちゃんは60cm、大きめ・ふくよかな赤ちゃんは70cmを選ぶとよいでしょう(ただし、メーカーやブランドによって多少違いがあります)。

タイムスケジュールを考えて生活リズムを整えよう

昼夜の区別がつくようになるこの時期から、生活リズムを整えていきましょう。早寝早起きはとても大切です。赤ちゃんと一緒にママ・パパも早寝早起きのリズムにしていきましょう。

生後4カ月のタイムスケジュール例

0:00授乳 4:00授乳 7:00起床 8:00授乳 9:00お散歩、遊び 10:00お昼寝 12:00授乳 13:00遊び 14:00お昼寝 16:00授乳 17:00お風呂 18:00遊びなど 20:00授乳、就寝

生活リズムを整えることは、赤ちゃんの食欲、睡眠、機嫌をよい状態にするために、とても大切です。スケジュール調整のポイントは以下のようになります。

  • 7時までに起きる
  • 午前中にお散歩を取り入れる
  • 午後のお昼寝は2時間以内かつ16時までに切り上げる
  • お風呂は17時台に済ませる
  • 20時までに寝かせる

すべてを実行するのは難しいかもしれませんが、できる範囲で取り入れていきましょう。また、赤ちゃんを大人の生活に巻き込まないことも大切です。大人が赤ちゃんの生活に合わせていきましょう。

生後3〜4カ月健診を受けよう!

健診を受ける赤ちゃん

3~4カ月健診は、多くの自治体が公費で実施している健康診断です。地域によって受診スタイルには違いがあり、保健センターなどの公共施設で集団で受ける集団健診と、かかりつけの小児科などの医療機関で個別に受ける個別健診があります。
自治体から送られてくる受診票や自治体のホームページを確認して、都合のよい日を選び、必要があれば予約をして受診しましょう。

3~4カ月は赤ちゃんの成長発達の節目です。順調に発達しているかどうか、病気が隠れていないかをチェックしてもらうと安心です。育児相談も行っているので、ぜひ活用しましょう。

健診で主に確認すること

  • 首すわりの様子
  • 聴力、視力や目の様子
  • 股関節の様子 など

生後4カ月の赤ちゃんはここに要注意!

この時期の赤ちゃんの事故・けがを防ぐために、とくに気をつけておきたいポイントを紹介します。

「まだ動かない」と過信しない

「さっきまで寝返りができなかったから大丈夫」と思って過信していると、急にできるようになってびっくりすることがあります。動かないと過信せず、高さのあるところに寝かせたまま目を離さない、近くに危ないものを置かないことを徹底しましょう。

寝るときは仰向けに

寝返りができるようになった赤ちゃんは、仰向けに寝かせていても寝返りをしてうつぶせになっていることがあります。ただし、うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす可能性がある要因の1つと考えられています。気づいたらでよいので、仰向けに戻しておきましょう。

生後4カ月の赤ちゃんとコミュニケーションを取るコツ

生後4カ月は多くの赤ちゃんの首がすわる時期なので、縦抱きにして景色を見せながら「〇〇が見えるね」などと話しかけるだけでもよいコミュニケーションになります。

この時期の赤ちゃんは、大人が笑顔を見せると表情をまねて笑顔で返す、声を出すと同じように声を出す様子が見られます。赤ちゃんが声を出したら、大人はそれに反応して笑顔でおしゃべりしたり、声を真似してみたりしてみましょう。

また、運動機能が発達して手足を力強く動かせるようになっています。大人が赤ちゃんの手や足を持って音楽に合わせて動かしてみたり、おもちゃやハンカチを持たせてひっぱりっこしてみたりするのもよいでしょう。

家族でお散歩を楽しんでリラックス

生後4カ月ごろは感情表現が豊かになってきて、人間らしさが出てくる時期です。成長が感じられてうれしくなるでしょう。
この時期になるとお散歩で短時間の外出ができるため、家族で出かけるのがおすすめです。たとえベビーカーで寝ていても、赤ちゃんは家の中とは違う外気や音、雰囲気を感じています。自然の奏でる音を家族で楽しみましょう。

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