専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
2025.03.03 New
#うんち
「うんちがゆるくても、異臭や悪臭がしなければ心配ない」と聞いたことがあるのですが、悪臭や異臭ってどんなにおいなのでしょう…。母乳だけを飲んでいたときは酸っぱいにおいでしたが、離乳食が進み、とても臭く悪臭がするようになりました。大丈夫でしょうか?(生後8カ月)
回答した専門医
小児科医師 (医学博士)
藤井 明子 先生
どんぐり発達クリニック院長
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小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。東京女子医科大学大学院博士課程を修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括に就任。子ども一人ひとりの個性を大切にしながら、親御さんが抱える日々の子育ての悩みにも寄り添う診療を行うよう努めている。自身も3人の子どもを育てる親として、子育ての楽しさや難しさを身をもって感じており、親としての視点を大切にし、子どもとご家族の健やかな成長を支えることを心がけている。
うんちのにおいは、腸内細菌の影響で生まれるものです。母乳やミルクしか飲んでいない時期の赤ちゃんのうんちは甘酸っぱいにおいですが、これは乳類に多く含まれるビフィズス菌などが多くを占めているからです。やがて離乳食が進むと大腸菌が増えて、大人のうんちのにおいに近づきます。
ご相談者さんは、「とても臭い悪臭」と感じているようですが、それがいわゆる大人のうんちのような臭さであれば、自然な変化で心配なことではありません。食事内容の変化に伴って腸内細菌の環境が変化したためのものです。
うんちの異臭・悪臭は、腸内のタンパク質を腐敗させる腸内細菌が通常より増えすぎて、腸内細菌のバランスがくずれることで起こります。
また、うんちのにおいは飲食物の内容により変化します。以下、それぞれの時期の異臭・悪臭について紹介していきます。
母乳やミルクのみの赤ちゃんのうんちは、甘酸っぱいにおいですが、その時期に大人のうんちのにおいのようになったら、それは異臭・悪臭です。大腸菌などの悪玉菌が増え、腸内細菌のバランスがくずれていると考えられます。異臭がしていて下痢をしている場合は受診しましょう。
離乳食が始まり、いろいろなものを食べるようになると大人のうんちのにおいに近づきますが、この時期に酸っぱいにおいや腐ったようなにおいが鼻につくときは、異臭・悪臭と考えます。細菌感染を起こしていたり、腐敗を起こす悪玉菌が増殖していたりする可能性があります。この場合も下痢を起こしているようなら、受診しましょう。
うんちのにおいは食事の変化、成長や発達に伴って変化しますが、急に変化した場合は要注意です。多くの場合は下痢便になるため、うんちの様子を確認してみましょう。下痢のうんちの特徴は、普段より明らかに回数が多く、ゆるいことです。
また、発熱や風邪の症状などがないかも確認します。嘔吐を伴うときは脱水症が心配されるため早めに受診しましょう。
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