赤ちゃんのうんち
おむつでわかる
赤ちゃんの病気

いつもより多少色は濃いが、ご機嫌で母乳やミルクもよく飲んでいるとき。夏や暑い時期は発汗が増えるため、おしっこの量や回数が減っていつもより色が濃くなることがあります。

おしっこが明らかなピンク色に染まっているときは、血尿の疑いがあります。念のためおむつを持参して受診を。

おしっこをして時間がたつと、おむつの中はアンモニア臭が強くなります。朝、たっぷりおしっこを吸ったおむつが臭いのはそのため。昼間は、臭くなる前にこまめに交換してあげましょう。

せきや鼻水などの「かぜ症状」がないまま38度を超す熱が数日続き、おしっこが異常に臭くなったとき。尿路感染症^※1が疑われます。

乳児期には少ないものの、男の子であれば亀頭包皮炎^※2が疑われます。膿がついていなくても、おしっこが出にくい（排尿のときにおちんちんの先端がふくらんで、おしっこの出方が糸のように細い）、おしっこをするときに激しく泣くなどの症状があれば、この病気を疑ってすぐに受診を。

暑い季節は汗をよくかくので、おしっこの量も少なめに。いつもほどおむつが湿っていなくても３～４時間に一度は出ているようなら安心して。

授乳期の赤ちゃんで、昼間半日以上おしっこが出ていないときは要注意。脱水症^※3の心配があります。

ほとんど便成分のない、イチゴジャムやトマトケチャップのような血便が出たときは、腸重積症^※4が疑われます。

生後1カ月を過ぎても黄疸が続き、下痢ではないものの、うんちが白色やクリーム色になってきたときは胆道閉鎖症^※5が考えられます。

下痢が次第に激しくなり、うんちが白くなったとき、さらに米のとぎ汁のような水様便になったときは、白色便性下痢症^※6です。

赤ちゃんにはめったにないことですが、消化管からの出血^※7がある可能性があります。

離乳食にバターなど油っぽいものを使うと、うんちに鼻水のような粘液が混じることがあります。食べさせたものに心当たりがあれば心配せずに。

粘液に血液が混じっているときはすぐに受診を。細菌性の腸炎を起こしている疑いが。

繊維質の多いものは、未消化のまま出てしまうことがあります。病気ではないので心配いりません。消化力が高まれば、自然に解消します。