専門医に聞く!子育てお悩みQ&A

Q.せきが出る赤ちゃん、どんなケアをしてあげればいい?【医師が回答】

New 2024.12.25

#不調・トラブル

最近、夜にせき込んでしまい、眠れなくてつらそうです。私も眠れないので、睡眠不足でつらいです。せきが出るときは、どんなケアをしてあげるとラクになるのでしょうか? (1歳11カ月)

子どもが喘息様(ぜんそくよう)気管支炎と診断され、病院通いで大変でした。また喘息様気管支炎を発症しないためには、どうしたらよいでしょうか? (2歳4カ月)

回答した専門医

三井 俊賢先生の写真

小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長

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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。

A.気温や湿度の変化でせき込むことも。加湿や水分補給で対処して

せきは、のどなどの粘膜に付着した異物を体の外に出そうとする体の生理的な反応です。
風邪をひいて上気道に炎症が起こると、たんを出そうとしてせきが出ますが、粘膜にウイルスや細菌・ほこりや花粉などが付着することでも出ます。

気温や湿度が変わる夜間や明け方、空気が乾燥しているときは、粘膜が敏感に反応しやすくなるためせき込みやすくなります。

効果的な加湿や対処法は?

せきが出てつらそうなときは、我慢せずにまずは受診しましょう。そのうえで、以下のようなケアをしてあげるとよいでしょう。ただし、受診時にケアの指示がある場合は、医師の指示に従ってください。

加湿器やぬれタオルを活用

空気が乾燥すると、のどの粘膜が刺激を受けてせきが出やすくなるので、湿度を一定に保つように心がけます。加湿器を利用したり、なければぬれタオルを下げたりしてもよいでしょう。
また、ほこりや汚れた空気もせきの引き金になるので、赤ちゃんの部屋は清潔にしておきましょう。

せき込んだときは上体を起こして

せき込んだときは、抱き上げるか上体を起こして背中をトントンとやさしくたたいてあげると楽になります。
夜間は、上体がやや高くなる姿勢で寝かせてあげると息苦しさが和らぎます。

水分補給を心がけ、離乳食はやわらかめに

鼻水がのどに落ち、たんがからんで苦しそうにせき込むときは、飲み物を少量ずつ飲ませるとたんが切れやすくなります。
せきとともに吐くことも多いので、離乳期の赤ちゃんは消化のよい炭水化物の食品を中心にして、いつもよりやわらかめに調理して食べさせましょう。

ハチミツも有効、ただし1歳未満はNG

いくつかの論文でせきに対するハチミツの効果が報告されています。せきは夜間に出やすいため、寝る前にスプーン1杯程度のハチミツを飲んでみるとよいでしょう。
ただし、1歳未満の場合にはハチミツはNGです。

なかには心配なせきも…知っておきたい「喘息様気管支炎」

つらそうなほどせきが出ている、せきが出ている期間が長い場合は、何らかの病気が原因でせきが出ている疑いがあります。
せきが出る病気といえば風邪ですが、そのほかにもいろいろなものがあります。なかでも2歳以下の子がかかりやすい病気と受診の目安を確認していきましょう。

風邪の目安

風邪は、ウイルス感染による上気道の炎症です。主な症状はせき、鼻水、のどの痛み、発熱ですが、ウイルスの種類や炎症の場所や炎症の進行具合によってそのほかの症状が出ることもあります。

発熱があるときはもちろんですが、鼻水やせきで食欲が落ちている、よく眠れない、機嫌が悪いなどのときも早めに受診しましょう。

気管支炎・肺炎の目安

気管支炎や肺炎は、風邪の合併症としてかかりやすい病気です。風邪のせきは、コンコンと比較的乾いたせきですが、炎症が下気道の気管支や肺などに及ぶと、せきがひどくなり、たんのからんだ湿ったせきに変わってきます。

高熱が4日以上続き、ゼロゼロとした深い湿ったせきになってきたら、気管支炎・肺炎の疑いがあります。すぐに再受診しましょう。

喘息様気管支炎の目安

「喘息様気管支炎」とは、ウイルスや細菌感染に伴う気管支炎ですが、「気管支喘息」のときと同じようにヒューヒュー、ゼーゼーとした呼吸が目立つ状態です。呼吸が苦しそうだったり、ゼーゼー音がしたりする場合はすぐに再受診しましょう。

「気管支喘息(いわゆる「喘息」)」とは、感染によらない、多くはアレルギーによってひき起こされる病気です。気管支の炎症が続き、気管支が細く収縮してしまうために、呼吸がしづらくなり、呼吸のたびにヒューヒューゼーゼーという音が出ます。

乳児期に「喘息様気管支炎」と診断された子どもの多くは2~3歳をすぎるとゼーゼーしなくなります。しかし1割くらいの子どもはアレルギーが関わる喘息に移行する可能性があるので、注意深く経過を観察していきます。

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