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新生児の育児

授乳後にもどすときは?

授乳のあとゲップをさせても、かなりもどすことがあります。また、母乳を飲むときに体を反り返すことがあるのですが、大丈夫でしょうか。(白うさぎ 0カ月)

母乳で体重は順調に増えているのですが、授乳後、毎回おっぱいをもどします。飲ませたあとはゲップをさせ、たて抱きにして様子を見ているのですが、顔を真っ赤にして、もがいたりいきんだり。どうしたらいいのでしょう。(中井 2カ月)

授乳後しばらくたって、口の端からタラーッと母乳やミルクが流れていることがあります。これは、哺乳するときに乳汁と一緒に飲んでしまった空気が、あとからゲップとして出たはずみに、乳汁が一緒にもどってしまったのです。これを溢乳(いつにゅう)といいます。
赤ちゃんの胃は大人と違って、ストンとしたとっくりのような形をしているうえ、入り口の締まりが弱いので、ゲップと一緒に乳汁をもどしやすいのですね。

白うさぎさんは、授乳直後にゲップをさせたにもかかわらず、もどすということで心配しておいでですが、授乳後しばらくたつと胃の上のほうに空気が集まり始めます。そのため、お腹いっぱいになってウトウトするころになって、お母さんが気づかないうちにゲップをしてもどしてしまうのでしょう。かなりの量をもどすとのことですが、吐瀉物は意外に量が多く感じられるもので、実際にはさほどの量ではないはずです。

吐いた乳汁が気道に入って窒息するような心配はまずありませんが、気になるときは授乳後上半身が少し高くなるような姿勢で寝かせてあげるといいでしょう。そのほうが吐きにくくなります。また、哺乳中に空気を飲み込みやすいタイプなのかもしれないので、授乳中にときどきゲップを出させながら飲ませてみる方法もおすすめです。

なお、授乳中に体を反らせるのは、赤ちゃんによく見られることで心配ありません。

中井さんの赤ちゃんの場合も、やはり空気を飲み込みやすいタイプなのかもしれません。お母さんがしているように、しばらくたて抱きにして落ちつくのを待ったり、授乳の途中でゲップを出させ、休み休み飲ませてみましょう。体重の増えは順調とのことですから、とくに病気が潜んでいることによる嘔吐やいきみとは考えられません。

一方、お2人のケースとは別に、授乳のたびに直後に毎回噴水のように激しくもどすときや、もどし方が次第に激しくなり、よく飲むにもかかわらず体重の増えが鈍ってきたときは、すぐに受診しましょう。「肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)」といって、胃の出口にある「幽門」というところが次第に厚くなる病気が疑われるからです。この病気は先天性の場合もありますが、多くは生後2週間目ごろから症状が目立ってきます。1カ月健診までは体重の増加を確かめにくいのですが、赤ちゃんはよく吐くものと決めつけず、激しく嘔吐を繰り返すときやぐったりしてきたときは、至急小児科を受診してください。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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