おりものが少しあるだけで「何か異常では?」と心配する人がいます。でも、おりものには腟の自浄作用など大切な働きがあるので、いつでも多少あるのが正常な状態です。 おりものの悩みでもっとも多いのは、「量が多い」というケース。おりものの量は個人差が大きいうえに、その人の感じ方も違うので、正常かどうかをチェックするのはちょっと難しいところです。 ひとつの目安としては、パンティライナー(おりものシート)でカバーできるようなら正常の範囲内と思っていいでしょう。パンティライナーでは間に合わず、生理用ナプキンが必要な場合は何か異常のある可能性が高くなります。
おりものの量は、女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモン(エストロジェン)の分泌に比例します。 初経の頃、卵胞ホルモンの分泌がはじまると、おりものもたくさん分泌されるようになります。 月経が安定し、規則正しく来るようになると、排卵の頃(月経と月経の中間あたり)には、卵胞ホルモンの分泌が多くなるので、おりものの量が増えるのがふつうです。この時期に、卵の白身のような粘り気のあるおりものが多く分泌されるのは、ごく一般的なことなので心配ありません。 また、妊娠中も卵胞ホルモンの分泌が多くなるので、おりものの量が増えます。
一方、おりものの量が少なくなるのは、女性ホルモンの分泌が低下する更年期。個人差はありますが、40代の頃からおりものの量が少しずつ減ってきて、閉経すると極端に少なくなります。
おりものの量が多いだけで、色やにおいに異常がなく、外陰部のかゆみもない場合は、「子宮腟部びらん」の可能性があります。びらんは大人の女性ならほとんどの人に見られるものなので、特に心配はありません。 ただ、おりものの量が多すぎたり、出血がたびたびあるようなら、婦人科に相談してみましょう。冷凍凝固などの処置で、症状を軽くすることができます。びらんがある場合は、定期的にがん検診を受けておくことも大切です。 なお、本来おりものがほとんどない思春期以前や閉経以後の場合、量が増えるのは異常を知らせるサインです。それほど多量ではなくても、おかしいなと感じたら、婦人科で相談したほうが安心です。
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