生理になったら、洋服や下着をよごさないように、「ナプキン」というものをあてて、「生理用ショーツ」をはきます。経血は、おしっこの出るところとうんちの出るところの間にある腟から出てくるので、そこにナプキンをあてます。
1ナプキンを袋から出す。
2テープのついているほうをショーツにあてて、よくおさえる。羽つきの場合は、ショーツをくるむようにして、羽を反対側へ折り返す。
3ショーツごとひき上げて、ナプキンがからだにフィットしているかどうか、たしかめる。
ナプキンは、だいたい1日5~6回くらい、トイレに行くたびにとりかえます。でも、経血量が多いときは、もっとこまめにかえたほうがよいでしょう。学校では、授業がおわるごとにかえておけば安心ですね。
量が少なくなっても、同じナプキンは長い時間使わないようにしましょう。
不衛生になるし、かぶれることがあります。
1経血のついているほうを内側にして小さくたたむ。
2ナプキンの袋やトイレットペーパーに包む。
3そなえつけの容器にすてる。
1ナプキンや生理用ショーツは、いつもきまったところに。
2ナプキンは、トイレに流さない。
水洗トイレに流すと、排水管がつまって水があふれることがあります。ぜったいに流さないで。
3トイレはきれいに!
トイレから出るときは、まわりをよごしていないか、たしかめて。
4下着や生理用ショーツのお洗(せん)たくは、自分で。
洗い方
よごれたら、早めに洗ってね。経血は、お湯で洗うとかたまって落ちにくくなるので、かならず水かぬるま湯で。
生理のとき使うナプキンは、紙でできているように見えますが、ティッシュなどとは、ぜんぜんちがうものです。
ナプキンには、「吸収体」というものが入っていて、経血をしっかり吸いとってくれます。吸収体は、下から防水シートで包まれているので、経血が下にモレません。また、表面は、下着のように直接、肌にふれるものなので、肌ざわりのよい素材でつくられています。
ナプキンを使えば、生理中でも、ふだんと変わらない生活ができます。
1表面材
ナプキンの表面をおおってる素材。
2吸収体
経血を吸収する素材。わたのようなパルプや紙と、「高分子吸収体」というものからできている。
3ズレ止めテープ
ナプキンがズレないように、ショーツにつける。
4防水
水分を通さないシート。
ナプキンの吸収体のなかには、「高分子吸収体」という粉が入っています。
高分子吸収体は、自分の重さの200倍以上もの水分を吸収して、ゼリーのようにかためるふしぎな性質をもっています。そのため、1度吸収された経血は、しみ出たりしないのです。
ナプキンには、たくさんの種類があります。経血の量や使う日の行動などにあわせて使い分けると便利です。たとえば体育のときは、ショーツにしっかり固定できる羽がついているタイプ、夜には大きい夜用サイズ、というふうに。修学旅行など、とくに心配な夜には、はくショーツタイプもありますよ。
いろいろためして、自分にあうものをえらんでね。
昼用
●羽なし
基本の形。
●羽つき
羽でショーツにしっかり固定できる。
夜用
●立体的な形
立体ギャザーやパワフルな吸収体が、からだにフィットして、しっかりモレをふせぐ。
●ショーツタイプ
はくナプキン。特に心配な夜などに便利。
10歳くらいになったら、いつ初経がきてもいいように、次のような「生理用品」を準備しておきましょう。
生理のとき、洋服や下着をよごさないように使うものです。ショーツにつけて、経血を吸収させます。よいナプキンを選んで、生理中も快適にすごしたいですね。
ナプキンをしっかり固定できる、専用のショーツ。モレたり、ムレたりせずに、よごれも落としやすいので便利です。夜用など、いろいろなタイプもあります。3~4枚用意するとよいでしょう。
自分のリズムを知るために、生理の日にしるしをつける習慣をつけましょう。
ナプキンが5~6コ入れば、だいじょうぶ。持っているのが楽しくなるような、好きなデザインをえらびましょう。
たたんだハンカチにしか見えないから、トイレに持っていくときも目立ちません。2~3枚つくって、それぞれにナプキンを入れておくと、1日分持ち歩けますね。
作り方
『セイリの味方スーパームーン ~生理なんでもハンドブック~』(偕成社)
作・絵:高橋由為子