専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
2025.05.29 New
#授乳 #赤ちゃんのお世話
ミルクを飲んでくれないので完全母乳です。夜中30分から1時間で泣いて起きます。頻回授乳でおっぱいは切れて膿が出ていますが、あげないと寝てくれません。睡眠不足が続いていて悩んでいます。(生後9カ月)
食事はしっかり食べているのに、いつも夜中に泣き出します。ミルクをあげると寝るので夜中のミルクをやめられません。どうすればいいでしょうか。(1歳6カ月)
9カ月ぐらいになると、大人の生活リズムにずいぶん近づいて、夜中の授乳がなくなりまとめて眠れるようになってきます。1歳を過ぎるとさらに睡眠リズムが整い、夜中は熟睡できるようになってきます。
いずれのご相談者さんも、試しに生活リズムを見直してみると夜泣きが減るかもしれません。朝はしっかりと起こすようにして、午前と午後に外遊びや散歩、体を動かす遊びを取り入れます。授乳は離乳食を食べたあとにしましょう。
また、1歳を過ぎたら午前の昼寝はできるだけなくし、いずれの月齢でも午後の昼寝は遅くとも16時までに切り上げましょう。お風呂は夕食の前にすませてしまうのがおすすめです。夜は20時までには就寝し、おっぱいやミルクを飲ませる場合は寝る前にしっかり飲ませます。
生活リズムを整え、体を使った遊びで体力を発散できれば、次第に夜中の睡眠がまとまってきます。
1人目のご相談者さんは、まずはママの体を優先して、治るまではおっぱいを少しお休みしてもよいと思います。初めのうちは夜泣きが増えるかもしれませんが、いずれ泣き止みますので、ママとパパで協力し合って乗り越えていきましょう。離乳食を3回しっかり食べられていれば、夜間の授乳を少しずつ減らす方向にもっていけるでしょう。
2人目のご相談者さんも生活リズムを整えて、就寝前にしっかりミルクを飲ませてみてください。それでも夜泣きはすぐにはなくなりませんが、夜間に泣いたときはミルク以外の方法を試してください。毎回、必ずしもおなかがすいているわけではないかもしれません。
赤ちゃんは、離乳食が始まってもしばらくは母乳・ミルクからの栄養に頼っています。そのため、早くから断乳してしまうと、栄養不足を引き起こす心配もあります。
夜間断乳を始めるのは、少なくとも以下の条件を満たすことが必要です。心配な場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
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夜間に頻回に授乳で起こされるのは、つらいものです。ただ、夜間の授乳をやめれば必ず赤ちゃんがぐっすり眠るようになるとは限りません。夜間断乳にトライする場合は、以下のポイントを踏まえて行うことが大切です。
まずは生活リズムを整えて、食事をしっかり食べられるようにすること、夜間にある程度まとまって睡眠がとれるようになることが大切です。規則正しい生活リズムで食事もしっかり摂れ、体力が発散できていると夜間に熟睡しやすくなります。
生後9~11カ月ごろの赤ちゃんなら、1日の授乳回数は3回の離乳食時の授乳プラス1~2回ぐらいです。1歳を過ぎたら、3回の離乳食時にのみ授乳が一般的です。
それ以上に授乳をしている場合は、食欲にも影響しやすいので授乳回数を減らしていくとよいでしょう。飲みたがる場合は、湯冷ましや麦茶など、母乳やミルク以外の甘くない水分を飲ませるか、遊びに誘うなどして気分を紛らわせましょう。
おっぱいやミルクを飲ませながら寝かしつける方法以外の入眠方法を取り入れていきましょう。
たとえば絵本を読み終わったら部屋を暗くして、ママやパパが背中をトントンしながら添い寝で寝かしつける、などです。しばらくは授乳のあとにさまざまな入眠方法を取り入れるなどしながら、習慣づけていくとよいでしょう。
赤ちゃんが夜泣きしたらおっぱいやミルクでなだめるのは簡単ですが、続けていると赤ちゃんの睡眠リズムを整えるのが難しくなりがちです。
夜中のおっぱい・ミルクが習慣になっていると改善に時間がかかるかもしれませんが、トライする場合は以下の方法がおすすめです。
赤ちゃんが泣きだしたら、しばらく様子を見ます。声かけはせず、添い寝して背中をトントンしながら様子を見るのがよいでしょう。赤ちゃんは夜泣きをしているときはしっかり目が覚めていないので、起こさないことがポイントです。
夜中のおっぱい・ミルクは、のどが渇いていたりおなかがすいていたりというより、何となく口寂しいだけ、安心感のためということが少なくありません。
飲ませたい場合は、就寝前にしっかり飲ませます。そのあとは添い寝して体をさすってあげたり、軽くトントンしてあげたりするなどして安心させてあげましょう。
もし、のどが渇いていて泣いているようなら、湯冷ましや麦茶など、おっぱい・ミルク以外の甘みがない常温の水分を少し飲ませましょう。1歳を過ぎたら、できればコップで飲ませるのがよいでしょう。
夜間断乳では、赤ちゃんが母乳やミルクを求めて泣くのを見るのが切なくなって、諦めてしまうケースも少なくありません。確かに断乳を始めるとしばらくの間は、赤ちゃんは泣き続けるかもしれません。
そこで根負けせず、ママとパパが2人で協力しながら赤ちゃんを見守っていきましょう。
また、母乳の出のよいママが急に授乳回数を減らすと、乳房の張りが強くなったりしこりができたりすることもあります。さらには、日中の母乳の出が減ることもあります。
いずれにしても、夜間断乳は少しずつ様子を見ながら行うほうが親子共に負担が少なくてすむでしょう。
もっとも、夜間断乳や断乳は、必ず行わないといけないことではありません。赤ちゃんが自分からおっぱい・ミルクを必要としなくなるときを待つ(卒乳)のも一案です。どのような方法を選ぶかは、赤ちゃんの様子を見ながら、ママ、パパで相談して選ぶとよいですね。
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