専門医に聞く!子育てお悩みQ&A

Q.赤ちゃんの便秘の原因は離乳食?改善法は?【医師が回答】

New 2024.12.25

#うんち #不調・トラブル

離乳食を始める前の母乳だけだったころはうんちが毎日出ていたのですが、離乳食を始めたら便秘になってしまいました。離乳食を中断したら便秘が解消しましたが、再開したらまた出なくなりました。離乳食を中断したほうがよいですか?(生後5カ月)

4カ月くらいまでは、母乳を飲ませるたびにうんちをしていましたが、5カ月で離乳食を始めたらうんちの出が3~5日に1回に。でも2回食になったら授乳後に必ずうんちをするようになり、その後も1日1回出ていました。9カ月になり3回食になったら、また3~4日に1回に。食欲はあり、発育も順調なのですが…。(生後10カ月)

回答した専門医

藤井 朋子先生の写真

小児科医師 (医学博士)
藤井 明子 先生
どんぐり発達クリニック院長

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小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。東京女子医科大学大学院博士課程を修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括に就任。子ども一人ひとりの個性を大切にしながら、親御さんが抱える日々の子育ての悩みにも寄り添う診療を行うよう努めている。自身も3人の子どもを育てる親として、子育ての楽しさや難しさを身をもって感じており、親としての視点を大切にし、子どもとご家族の健やかな成長を支えることを心がけている。

A.離乳食開始時や食材の変化時は便秘になりがち。食物繊維・水分・運動を心がけて

離乳食の開始をきっかけにして便秘が始まる赤ちゃんはいます。離乳食を始めたころは、消化機能が未熟だったり一時的に母乳やミルクの飲みが落ちたりすることもあって、便の水分量が不足し便秘になりやすいのです。

また、離乳食も初期のうちは消化のよい(うんちの元になるカスが少ない)ものが多いので、それが便成分を少なくしている可能性もあります。
ただ、離乳食をスタートしたことで便秘気味になったからといって、中断する必要はありません。赤ちゃんはいずれ母乳やミルクを卒業し、食べ物から栄養をとらなくてはなりません。

離乳食はその練習期間であり、食べ物に慣れるとともに食べ方を覚える大事な時期です。たとえ便秘をしても恐れずに離乳食を進めましょう。母乳やミルク以外の食品におなかが慣れると便通も安定してくるはずです。

2~3日出なくても便秘ではないことも

毎日排便していた子が急に2〜3日に1度になると心配になりますが、スムーズにうんちが出て食欲があり、機嫌がよく、おなかが張って苦しそうにしていなければ便秘とは考えません

便秘を疑うときのチェックリスト

便秘が疑われるのは以下のような場合です。数日様子を見ても改善しないようなら、かかりつけ医を受診しましょう。

  • うんちを出すときにつらそうに泣く、痛がる
  • いきんでいるのにうんちがすんなり出なくて苦しそう
  • おなかが張って苦しそう
  • うんちの量が少なく食欲(授乳の量)が落ちている
  • かためで小さいコロコロしたうんちしか出ない

離乳食期の赤ちゃんの便秘対策4つのポイント

離乳食を開始してから赤ちゃんが便秘気味になったと感じる場合、以下のような点に注目して改善を図ってみましょう。心配なときの受診の目安も紹介します。

赤ちゃんの便秘対策① 食物繊維の多いものを

便秘が気になるときは、さつまいもやほうれん草、バナナなど食物繊維の多い食材や、ヨーグルトなど便通をよくする乳酸菌を多く含む食品を積極的に食べさせるとよいでしょう。
赤ちゃんによって相性のよい食品があるため、これを食べさせると便通がよくなるというものを見つけておくと安心です。

赤ちゃんの便秘対策② 運動をたくさんさせよう

離乳食が進んでいく過程でも、便秘になったり下痢気味になったり、おなかの調子が安定しないことがよくあります。特に1歳近くなると昼間どのくらい体を動かして遊んだかや、睡眠リズムに乱れはなかったかなど、ほかの要素も便通に影響しやすくなります。

まずはどの月齢でも生活リズムを見直して早寝早起きにし、離乳食の時間やお風呂の時間をだいたい一定にしてみましょう。また、離乳食をスタートしている子は首がすわっているでしょうから、大人がわきの下を支えて足をピョンピョンさせることでもおなかの動きがよくなります。

ハイハイやつたい歩きを始めるようになったら、なるべく室内を広くして十分に体を動かせるようにしてあげましょう。よく動くことは便秘解消に役立ちます。

赤ちゃんの便秘対策③ 水分の補給も忘れずに

離乳食が進むと母乳やミルクの量が相対的に減るため、水分が不足気味になって便秘を招くこともあります。
便秘気味のときは、離乳食の食べっぷりに影響の出ない飲み物(麦茶や白湯など低エネルギーのもの)をこまめに飲ませ、十分に水分を補うことも必要です。

赤ちゃんの便秘対策④ 心配なときは早めに受診

赤ちゃんが嫌がらなければ、ママ・パパが赤ちゃんのおへそのまわりに「の」の字を描くように、やさしくマッサージをしてあげてもよいでしょう。
赤ちゃんが便秘のときによくおすすめされる方法として綿棒浣腸があります。浣腸が必要な状態なら、まずはかかりつけ医に相談し、浣腸の方法などについて相談してみましょう。

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