赤ちゃんのうんち
「いつもゆるゆるなのに、どこからが下痢?」と迷うママ・パパも多いはず。一方、うんちの回数がよその子に比べて少ないと「便秘?」と、気になることもありますね。心配のない下痢・便秘と、チェックが必要な状態とをきちんと知っておきましょう。
※1…脱水症
体内の水分が急激に失われた状態です。発熱や下痢が続くときはとくに起きやすいので注意しましょう。尿量が減るとともに、涙が出なくなったり、顔色が悪い、ぐったりするなどの症状があれば至急受診を。
※2…白色便性下痢症
ロタウイルスやノロウイルスによる感染症で、主に冬に流行します。いきなり吐き、その後、次第に下痢が激しくなります。うんちが白くなったり、やがて米のとぎ汁のようになることも。熱を伴うこともあります。脱水症を起こしやすいので早めに受診を。
※3…ヒルシュスプリング病
先天的に腸管壁内神経節細胞が欠如しているために、正常な腸の動きがうまくいかず、便の通過障害からがんこな便秘を起こします。たいていは乳児期早期に見つかります。
監修/吉村小児科
内海裕美先生
医学博士、日本小児科学会認定医。1980年東京女子医科大学医学部卒業、同大学小児科学教室に入局。研修医、助手、水野病院(足立区)、愛育病院(港区)などの外来を経て、現在、吉村小児科(文京区)院長。小石川医師会理事、日本小児科医会、子どものこころ対策委員会委員、日本外来小児科学会、アドボカシー委員会委員。地域で子育て支援セミナーの開催、子育て相談、ブックトーク、絵本の読み聞かせなどを行いながら、子育て支援に力を注いでいる。著作に、『はじめよう臨床医にできる子育てサポート21』編著(医学書院)他。
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