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トイレ・トレーニング
夜中のおむつはいつとれる?

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昼間はおしっこもうんちもトイレでできるのですが、おねしょが続いています。夜は紙おむつで寝かせていますが、おしっこでパンパンになっていても平気で朝まで寝ています。
(のんたん 3歳9カ月)

fukidashi

夜のおむつがとれません。起こしてでも、おしっこさせたほうがいいのでしょうか。
(yukiko 4歳2カ月)

fukidashi

私たち大人は、通常一晩中トイレに起きません。これは、夜間になると「抗利尿ホルモン」という尿の量を抑えるホルモンの分泌がさかんになり、腎臓での尿の産生が抑制されるからです。子どもが自然におねしょをしなくなるのも、この抗利尿ホルモンの分泌がおとなに近づいてくるからなのですね。
ところが、抗利尿ホルモンの分泌には生理的な発達が大きく関係しているため、おねしょがなくなる時期には非常に個人差があります。1歳前から夜間におむつをぬらさない子もいれば、7歳近くなってもまだおねしょが続く場合もあります。4歳児の半数におねしょがあり、小学校入学時点で3割の子に程度の差はあっても夜間の排尿が見られるというデータもあるくらい、おねしょがなくなる時期には個人差が大きいのです。

これは夜間の排尿が子ども一人ひとりの自然な生理的発達によって左右されているからで、昼間のトイレ・トレーニングとは違い、練習で何とかできるものではありません。また、昼間、ひんぱんに排尿を促した結果、膀胱が発育せず、たくさんの尿をためることができないために、夜中のおしっこが続くというお子さんも見かけます。昼間、トイレに誘う場合には、2時間以上の時間をあけるようにしてみましょう。

のんたんさんの場合も、紙おむつの安心感からおねしょしているわけではなく、まだ夜間の生理的な排泄の発達が未熟なだけです。朝になるとおむつがパンパンになっているのは、夜間の尿量がまだ多いことを示しています。いつになればという見通しは立てられませんが、もうしばらく紙おむつで寝かせ、様子を見ましょう。たまに朝起きるとおしっこをしてないことがある、というようになると、一気におねしょがなくなる可能性があります。

yukikoさんのケースも、相談のニュアンスからほぼ毎晩排尿していることがうかがわれます。しかし、夜間の排尿は本人も自覚しないまま出てしまっているうえ、たとえ起こしてトイレで用が足せたとしても、夢うつつのうちに排泄しているだけで排尿の自立を促す効果もないし、かえって睡眠リズムを乱してしまうことになります。

夜間の排尿を抑制する抗利尿ホルモンの産生には、睡眠リズムが整っていることが必要です。おねしょを心配して起こすと、このリズムが乱され、かえってホルモンの分泌がうまくいかなくなってしまいます。起こす必要はまったくありません。自然に夜中のおしっこが減るのを待ちましょう。それまでは紙おむつを使って、布団がぬれないようにしていればいいですね。

また、毎晩おねしょをしても、決して怒らないでください。叱られても子どもにはどうすることもできないのですから。
なお、子どもによってはごくまれに、分泌系に異常があって抗利尿ホルモンが十分に分泌されず、年齢があがってもおねしょが続く場合があります。小学校入学までは心配いりませんが、就学後も毎晩大量に排尿する状態が続くときは、一度小児科を受診して相談し、ホルモンなどの検査を受けてみてもよいでしょう。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック
院長 川上一恵先生

医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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