赤ちゃんとママ・パパのための情報
熱の出る病気はたくさんあり、発熱だけでほかの症状がない場合は医師でもなかなか診断がつけにくいものです。乳幼児の発熱は、かぜや突発性発疹などの感染症である事が多いのですが、月齢の低い時期は抵抗力が弱く、かぜから気管支炎や肺炎を併発することも少なくありません。脱水も起こしやすく、家庭でのケアだけでは難しいこともあるのですね。また、発熱が尿路感染症などの原因で起きている可能性もあります。
そうした事から、とくに3カ月以下の赤ちゃんの発熱はいろいろな意味で医師もたいへん慎重になります。生後まもない赤ちゃんの発熱は、症状によっては入院して検査になります。
2カ月で発熱したとき、すぐ入院して検査になったことから、「受診のタイミングが遅かったのでは?」と不安になったのかもしれませんね。でも、発熱に気づいてすぐに受診したのなら適切な判断でした。入院が必要になったのは、お母さんの責任ではありません。今後も、まず発熱に気づいたら早めに受診するようにしましょう。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
発熱したとき、どのくらい様子を見ていいのでしょうか? 2カ月のときいきなり発熱したのですが、そのときはすぐ入院して検査をしました。現在4カ月ですが、発熱した場合、どのような原因が考えられますか?
(あまママ 4カ月)