専門医に聞く!子育てお悩みQ&A

Q.赤ちゃんが発熱したとき、水分補給は何を何回・どのくらい飲ませる?【医師が回答】

New 2024.12.25

#不調・トラブル #赤ちゃんのお世話

ミルクを飲ませたことがないので、哺乳びんから飲み物を飲みません。熱を出したとき、水分補給はどうしたらいいですか?(生後4カ月)

熱を出したとき、水分補給は1日何回くらい必要ですか?何をどのくらい飲ませたらよいですか?(1歳)

熱が出たときはイオン飲料がよいと聞いたので、発熱時に飲ませたのですが、味がいやなのか全く飲みませんでした。麦茶や水は口にしましたが、それで大丈夫ですか?イオン飲料以外に電解質が摂れるものはありますか?(1歳8カ月)

回答した専門医

三井 俊賢先生の写真

小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長

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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。

A.赤ちゃんが喜んで飲むものならなんでもOK、欲しがるだけこまめに与えて

赤ちゃんはもともと体の水分量が多いうえに、おしっこを濃縮する力が未熟なため、出ていく水分量も相当なものです。しかも、熱があるときは「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といって皮膚や吐く息からも普段より多くの水分が失われます
脱水症を起こさないためにも、発熱したときはこまめな水分補給が必要です。

どんなものを、どのくらいの頻度で飲ませるとよい?

母乳またはミルクしか飲んだことがない離乳食開始前の赤ちゃんは、発熱時など水分補給時も母乳やミルクで大丈夫です。

離乳食開始後の子なら、飲ませるものは、湯ざまし、番茶、野菜スープ、乳児用イオン飲料など、カフェインの入っていない甘みが少ないもので、赤ちゃんが喜んで飲むものなら何でもかまいません。

1日何回と決めず、授乳と授乳の合間などにひんぱんに飲ませてみましょう。赤ちゃんは自分から「のどが渇いた」と言えないので、気づいたときにこまめに飲ませます。

乳児用のイオン飲料を上手に活用

乳児用のイオン飲料には、ナトリウムなどの電解質がバランスよく含まれています。さらに、赤ちゃんの体液と同じ浸透圧に調整されているので吸収されやすいのが特徴です。
特に、発熱に加えて嘔吐や下痢がある場合、便や吐いた胃液から水分とともに電解質も出ていってしまうため、乳児用のイオン飲料を飲ませると安心です。

ただ、乳児用のイオン飲料は薬ではありませんから、どうしても飲ませないといけないというものでもありません。赤ちゃんが好まない場合は、野菜スープなどでも電解質は補えますので試してみてください。

なお、大人用のスポーツドリンクにも電解質が含まれますが、電解質の濃度が赤ちゃん用に比べて濃いうえに、糖分が多めのものもあります。水分補給用として飲ませるのには適していません。

水分を欲しがらない・摂れないときは…

赤ちゃんは出ていく水分量が多いため、水分を補給しないと体内の水分不足を起こす心配が出てきます。特に発熱に加え嘔吐や下痢がある場合は、水分が摂れないと脱水症という危険な状態に陥る可能性が高まります。

水分を摂ると吐いてしまう、ぐったりして水分が摂れないという場合は早めに受診しましょう。

そのほか、以下のような状態の場合も急ぎ受診が勧められます。

急いで受診が必要

  • けいれんしている
  • ぐったりして意識がおかしい
  • 水分がほとんど摂れていない
  • 顔が青ざめて呼吸が苦しそう

夜間や休日でも受診

  • 生後3カ月未満の赤ちゃんで38度以上の発熱がある
  • 月齢を問わず41度以上の発熱がある
  • 発熱以外に嘔吐の症状がある

診療時間内に早めに受診

  • 生後3カ月以上で、発熱があっても水分が摂れている
  • ぐずっていても眠れる
  • 38度以上の熱が4日以上続いている

発熱時、水分補給以外に気をつけること

発熱は、病原体と闘う免疫力を上げるための体の防御反応です。ですからむやみに下げるとかえって病気を長引かせる場合もあります。
解熱剤は、発熱のために眠れない、食べられないなどつらいときだけ使うことを覚えておきましょう。

その他、発熱時は以下のようなことに気をつけましょう。

発熱時に気をつけること

  • 汗をかいたらこまめに着替えさせる
  • 食欲がなければ水分補給のみでOK
  • 体を温めすぎない
  • 冷やす場合は、気持ちよい程度で
  • 赤ちゃんが眠らなくても、室内で静かにすごさせる
  • 熱が高いときは入浴を避けて、おしりを洗う程度に

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