赤ちゃんとママ・パパのための情報
熱を出したとき、何度ぐらいだったら病院に連れて行くのでしょうか。機嫌が良い場合、悪い場合の受診時体温の目安を教えてください。
(ももごんまま 2歳)
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
乳幼児の場合、一般に37.5℃以上を発熱、38.5℃以上を高熱といいます。体温が37.5℃以上の場合予防接種が受けられませんが、それは37.5℃を発熱と定義しているからです。微熱とは37.0℃から37.8℃くらいをいいますが、厳密ではなく平熱よりやや高めであれば微熱と考えてください。
次に受診の目安ですが、赤ちゃんが発熱した場合は診察時間内にかかりつけ医を受診するのが原則です。
発熱したからには何らかの病気にかかった可能性があります。また、発熱を皮切りにその後、ほかの症状が出る心配もあります。発熱の原因を突き止めてもらうためにも、一度受診しておきましょう。
ただ、赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、室温の上げ過ぎや着せ過ぎが原因でも体温が上がってしまうことがあります。微熱程度で機嫌がよければ、半日くらいは様子を見てかまいません。その後、平熱に戻れば受診の必要はありませんが、次第に熱が高くなってくるようなら機嫌がよくても早めに受診します。
とくに、夕方や休日の前日に発熱した場合、様子を見ているうちに熱が上昇して、受診したくなったときには診察時間外や休日であわてることがあります。
また、熱が37℃台でも、非常に不機嫌で母乳やミルクの飲みが悪かったり、ぐったりしているとき、呼吸が荒く苦しそうなときは、すぐに受診が必要です。熱の高さだけにとらわれず、赤ちゃんの全身状態を見て、おかしいと直感したら、かかりつけ医を受診しましょう。
赤ちゃんの微熱、高熱とは何度くらいの熱をいうのですか?微熱なら様子を見てもいいのですか?
(HN 3カ月)