専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
2025.05.29 New
#不調・トラブル #赤ちゃんのお世話
おちんちんの皮の間に白いものがいっぱい詰まっています。取ってあげたほうがいいのですか?おしっこに混じっておむつについているときもあります。おむつ替えのときに、おちんちんの皮をむいておしりふきでふいたほうがいいですか?(生後7カ月)
おちんちんの先端が赤くなり、痛がって泣いていたので受診したところ「亀頭包皮炎」と診断され、塗り薬と飲み薬を処方されました。数日でよくなったので安心していたら、1カ月後また同じ症状に。繰り返すのは何か原因がありますか?(2歳)
回答した専門医
小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長
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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。
おちんちんの先につく乳白色のチーズのカスのようなものは、「恥垢(ちこう)」といって、皮脂や古い皮膚や汗やおしっこなどが混ざり合って固まった垢です。神経質に取り除く必要はありませんが、毎日お風呂で亀頭をしっかり露出させて洗いましょう。ただし、無理に皮をむく必要はありません。皮は抵抗なくむけるところまで優しくむいて、石けんやシャワーで洗いましょう。
また、おちんちんの先が赤くなる亀頭包皮炎は、おちんちんの先や包皮に細菌が感染し炎症を起こす病気です。恥垢を放っておくことが原因で亀頭包皮炎になるわけではなく、多くは汚れた手でおちんちんを触ることで起こります。おちんちんを触ることをやめさせる必要はないので、できるだけ手を清潔にしてあげるとよいでしょう。
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おちんちんが赤く腫れているときは、亀頭包皮炎という病気の可能性があります。症状や原因、治療は次のとおりです。
おちんちんの先が赤く腫れます。ひどくなるとおしっこをするときに痛みを感じたり、膿がついたりすることもあります。不機嫌に泣くことで気づくこともあります。
亀頭包皮炎は、細菌に感染することが原因で起こります。多くは汚れた手でおちんちんを触ることが原因です。
痛みもなく少し赤くなっている程度であれば、入浴時にシャワーでよく流して清潔にすれば治ります。
赤みがひどく痛みがある場合は、小児科で抗菌薬(抗生剤)などの軟膏を処方してもらい、患部に塗ります。あわせて抗菌薬の飲み薬を処方されることもあります。
赤ちゃんや子どもにとって、おちんちんやおまたなど性器はおもちゃのようなものです。この時期のおちんちんいじりには、性的な意味合いはありません。自分の体に興味を持つことは決して悪いことではないですし、やめさせようとするほど固執する可能性もあります。
触るのをやめさせるのではなく、触っている・触ろうとしているのを見たら、「手をきれいにしようね」と声かけして、ウェットタオルで拭いたり手を洗ったりしてきれいにするとよいでしょう。それが亀頭包皮炎の予防になります。
亀頭包皮炎を起こしていると、気になって余計におちんちんに触ろうとする子どもも多くいます。触っているのを見たら、おちんちんの様子をチェックして、炎症があれば早めに受診しましょう。
また、おむつ替えのときに恥垢を拭き取る必要はないので、入浴時に洗い流すのを習慣にするとよいでしょう。
赤ちゃんのお肌はとてもデリケート。皮膚は大人よりも薄く、とっても汗っかき!*
おしっこによるムレムレ湿気、おむつの摩擦による刺激などから守るために、おむつ選びは「通気性のよさ」と「やわらかさ」がポイントです。
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