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おねしょ対策
よくあるご質問

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夜中に起こしてトイレに誘うと、ちゃんとおしっこ。続けてもいい?

おねしょの子どもを夜中に起こして排尿させる、いわゆる「おねしょ起こし」は、おねしょの卒業を遅らせてしまいます。夜はぐっすり眠らせて、しっかりとした睡眠リズムを作り、夜間の抗利尿ホルモン※1の分泌が確立するようにするのが大切です。夜中に起こすと、おねしょはむしろ長引きます。

寝る前に飲み物を飲ませると、おねしょをしやすくなるの?

必ずしもそうとは限りませんが、抗利尿ホルモン※1の分泌が十分ではない時期に、寝る前に大量に飲み物を飲むと、膀胱がおしっこをためておけずにおねしょになる可能性はあります。
ただ、おねしょを警戒するあまり、のどが渇いてほしがっているのに飲み物を制限するのはよくありません。飲みたがるときは飲ませていいでしょう。むしろ、おねしょをされてもいい対策をたてることです。
また、塩分の多い食事をとると、たくさんの水分をとりたくなりますから、ふだんから薄味の習慣を心がけてください。

おむつやおねしょパンツを使っていると、安心しておねしょがなくならないのでは?

その心配はありません。おむつやおねしょパンツが、おねしょを長引かせることはないからです。
おねしょをなくすには、朝までぐっすり眠らせて自然の成長リズムを整え、ホルモンの分泌を軌道にのせることが大切。びっしょりぬれた衣類で眠りを中断させるより、おねしょパンツでぐっすり眠らせてあげましょう。パンツタイプのおむつでもかまいませんが、3歳を過ぎると、夜中のおしっこはスピードが早く勢いよく出るようになります。そうしたことに配慮して作られたおねしょ専用パンツで、より快適に眠らせてあげたいですね。

※1…抗利尿ホルモン
このホルモンは、脳下垂体というところから分泌されていて、おしっこの量を調節しています。ぐっすり眠ると多く分泌され、腎臓に働きかけて尿を濃くし、量を減らす作用があります。睡眠リズムが大人型に移行してくると、この抗利尿ホルモンは夜間に多量に出てくるようになります。その結果、夜間睡眠中の尿量が減ってくるのです。

内海裕美先生

監修/吉村小児科
内海裕美先生

医学博士、日本小児科学会認定医。1980年東京女子医科大学医学部卒業、同大学小児科学教室に入局。研修医、助手、水野病院(足立区)、愛育病院(港区)などの外来を経て、現在、吉村小児科(文京区)院長。小石川医師会理事、日本小児科医会、子どものこころ対策委員会委員、日本外来小児科学会、アドボカシー委員会委員。地域で子育て支援セミナーの開催、子育て相談、ブックトーク、絵本の読み聞かせなどを行いながら、子育て支援に力を注いでいる。著作に、『はじめよう臨床医にできる子育てサポート21』編著(医学書院)他。

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