赤ちゃんとママ・パパのための情報
早い赤ちゃんでは生後2カ月ごろから、夜中の授乳が1回抜けたり、おーじろーさんの赤ちゃんのように夜中まとめて寝る時間が長くなってきます。これは、昼夜の区別が少しついてきたからで、お腹のリズム一辺倒から、昼夜がある地球のリズムへと進歩してきたのです。
夜中に熟睡しているときはそのままにして、ようやくできてきたリズムを尊重してあげましょう。起こして飲ませると、まとめて眠る習慣をくずしてしまうことにもなりかねません。授乳リズムはあくまで赤ちゃん優先で考えていきましょう。
乳房が張って我慢できないときは、冷たいタオルで冷やして張りを抑えたり、楽になる程度に少し搾っておきましょう。たっぷり搾るとかえって母乳の産生が促されてしまうので、張りを和らげる程度に搾るのがコツです。また、母乳が出すぎて鬱滞(うったい)を起こすと、乳腺炎を起こすことがあるので、授乳間隔があきすぎたために乳房にしこりができたようなときは、乳房マッサージでしこりをやわらげるようにしましょう。
なお、このお母さんのように母乳の分泌がよい場合は、多少搾ったからといって赤ちゃんのために必要な母乳が不足してしまうことはないので心配ありません。
さらに、産後3カ月くらいたつと、乳房が常に張っている状態は少なくなり、赤ちゃんに吸われるとツーンとした感じとともに分泌するという形に変わってきます。そうなると強い張りは減ってくるでしょう。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
夜、まとめて4~5時間寝てくれるようになったのですが、4時間を超えて授乳しないと乳房が張ってしまいます。夜は水分も控えているのですが痛くてたまらず、夜中も起こして飲ませています。どうすれば乳房の張りと赤ちゃんの授乳リズムが一致するのでしょう。
(おーじろー 2カ月)