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さらピュア コラム
投稿日:2024年10月23日
尿もれ対策の吸水ナプキンも、生理用ナプキンのようにラインナップが豊富な時代。上手に使いこなすコツは、自分の状態にぴったりの商品を選ぶことです。そのためのポイントをご紹介します。最適のアイテムを選ぶことで、安心感も快適度もグンとアップします。
吸水ナプキンを生理用ナプキンで代用されている方もいるようですが、残念ながら、それだとあまり尿もれ対策には適していません。なぜなら、尿と経血では、成分や粘度、量がまったく異なるからです。
生理用ナプキンは、粘り気があり、少しずつ出続ける経血をしっかり吸収するのは得意ですが、尿のようにさらさらした液体が、一度にある程度の量が出るのを受け止めるのは、苦手です。一方、吸水ナプキンなどの尿もれケア用品は、尿の特徴に合わせて開発されているので、尿をしっかり受けとめ素早く吸い込みます。
さらに、尿独特のニオイを消臭する機能が備わったものもあるので、安心感が全然違います。中には生理用ナプキンよりも薄い製品もあります。
◆参考
パッケージに記載された吸水量をチェック
いざ売り場に行っても、種類が豊富で何を選べばいいのかわからない…。そんなときは、パッケージの15cc、30㏄、50㏄などの吸水量の表示をチェックしましょう。吸水ナプキンはご自分の尿もれ量に合ったものを選び、1日に何度か交換するのが、上手な使い方。そうすることで、ムレなどによる肌トラブルを防げます。
また、尿もれケア用品には、吸水ナプキンだけでなく、おりものとちょこっとモレ両方に対応できる吸水ライナーや、尿もれ量が増えても安心な吸水パッドもあります。
■ 吸水ライナー【きれいスタイル極上W吸収】
おりものだけでなく、ちょこっとモレに対応できるアイテムも。通常のおりもの専用ライナー(おりものシート)よりも、吸水力が高いのが特徴。おりものだけでなく、わずかな尿もれも気になる方に。とても薄いので、付け心地も快適です。
■ 吸水ナプキン【さらピュア吸水 超吸収スリム】
くしゃみなどちょっとした瞬間にモレることがある方へ。薄さも吸収力も重視したい方に。瞬間消臭の機能で、ニオイが気になる方も安心。吸水量は15cc~50cc(大さじ1~1/4カップ)程度。
■ 吸水パッド【さらピュア吸水 超安心パッド】
尿もれが増えてきた方、長時間トイレに行けなくて不安な方、夜間の尿もれが不安な方に。吸水量は50cc~180㏄(1/4カップ~1カップ弱)程度。
吸水ナプキンは、自分の尿もれ量に合った製品を選ぶのが正解。そうはいっても、自分が何㏄くらい尿もれしているのかなんて、わからない人がほとんど。そこで注目したいのが、製品パッケージに記載された尿もれの体感を示す表現です。
例えば、たまにある“じわ~っ”なら15cc~30cc、ときどきの“ぽたた”なら50ccなど。体感をもとにあなたに最適な吸水量の製品を選ぶことができます。
例えば、尿もれはたまに“じわ~っ”だけど、15ccと30cccのどちらを選べばよいのか迷うとき。まずは、吸水量の少ない15ccから試してみることをおすすめします。なぜなら、自分の尿もれ量にできるだけ近い吸水量の製品を選ぶことが、快適に使う秘訣だから。吸水量の少ないものから試してみて、それが不十分であれば、1つ上の吸水量を試してみましょう。
反対に、吸水量が多めのものから試すと、実際の尿もれ量に対してミスマッチが起こることもあります。
どのタイプの吸水ケア用品も、尿もれしたら、できるだけすみやかに交換するのが基本です。また、尿もれしていなくても、1日1回以上交換することをおすすめします。
吸水ナプキンを長時間交換しないでいると、たとえ尿もれしていなくても汗や腟の分泌物などで湿った状態になり、デリケートゾーンは蒸れやすくなります。そうなると、細菌の繁殖につながり、かぶれや膀胱炎などの原因になることもあります。
普段はそんなに気にならないのに、腹圧がかかるスポーツや、すぐにトイレに行けない旅行となると、尿もれが心配で楽しめない。そんな声は少なくありません。でも、尿もれが理由であきらめるなんて、もったいない!
いつも吸水ケア用品を使っていない方も、旅行の時だけお守り代わりに利用したり、普段は吸水ライナーを愛用していても、尿もれの不安が大きくなるイベントのときは吸水量の多い吸水ナプキンを利用したり、と使い分けるのもアリです。
また、体調や季節によって、トイレが近くなったり、尿もれしやすくなることも、よくあること。花粉症の人が花粉シーズンだけ薬を飲むような感覚で、尿もれしやすい時期だけ吸水ナプキンを使うのも、ストレスなく生活を楽しむコツですね。
おりもの&尿もれケアの吸水ライナー、吸水ナプキン、吸水パッド。いまや尿もれケア用品は充実のラインナップ! 自分に合った製品&使い方で、尿もれの不安とはサヨウナラ。快適な毎日を過ごしましょう。
女性泌尿器科医師
佐藤 亜耶 先生
自由が丘ウロケアクリニック院長
自由が丘ウロケアクリニック院長。日本泌尿器科学会認定専門医、医学博士。日本大学医学部卒業後、研修医を経て同大学泌尿器科に入局。以降、関連病院で診療経験を積み、2019年に女性泌尿器科・小児泌尿器科に特化した自由が丘ウロケアクリニック開院。日本泌尿器科学会、小児泌尿器科学会、女性骨盤底医学学会、日本夜尿症学会所属。女性と子供に特化した専門クリニックには、遠方からも相談に来られる患者さんが多い。