からだのノート おとなになるということ

LESSON 2

女の子と月経(げっけい)

いま、女の子のからだのなかでは、将来(しょうらい)すてきなレディになるためのだいじな準備がすすんでいます。その準備のひとつとして、やがて「月経(げっけい)」がはじまります。

※月経のことを、おかあさんやおねえさんたちは「生理(せいり )」「あれ」「お客(きゃく)さん」などと、いろいろな名前でよんでいます。でも、正しくは「月経」といいます。

レディになる準備ができました

女の子のからだは、脳(のう)から命令をうけると、赤ちゃんができてもいいように準備をします。
この準備は、約1カ月ほどでできあがり、赤ちゃんができないといらなくなって、からだの外に出ていきます。これが「月経(げっけい)」です。そして、初めての月経のことを「初経(しょけい)」(以前は初潮(しょちょう)ともいっていました)といいます。

月経の“経血(けいけつ)”はケガの血とはちがいます

月経は、ほぼ1カ月に3~7日くらい、腟(ちつ)から血液(けつえき)と子宮内膜(しきゅうないまく)の一部(いちぶ)がまじりあった「月経血(げっけいけつ)」(経血)というものが出ます。
月経はケガでも病気(びょうき)でもありません。女の子にはみんな、いつかはやってくることで、こないとこまるものなのです。初経がきたら、「わたしのからだも一歩おとなに近づいたな」って、自信(じしん)を持ちましょうね。
初経のあと、50歳くらいまで、月経はだいたいひと月に1回あります。

月経のしくみ

  • 卵巣(らんそう)では、およそ1カ月に1個、赤ちゃんのもとになる卵子(らんし)が成長(せいちょう)。

    子宮では、しだいに内膜が厚くやわらかくなっていきます

    成長した卵子が卵巣からとび出し、卵管(らんかん)にすい上げられて子宮へ。これを「排卵(はいらん)」といいます。

    左右どちらの卵巣から排卵するかはきまってません。ふしぎ?

    ベッドになる内膜がもっと厚くなり、赤ちゃんがくるのを待ちます。でも、卵子は精子(せいし)といっしょにならなければ、赤ちゃんになりません。

    すると、いらなくなった内膜がはがれ、たくわえられていた血液といっしょにからだの外へ。

    月経になると、脳はすぐ「またはじめから準備をしなさい」と命令を出します。

月経にも個性(こせい)があります

お友だちみんな、顔(かお)かたちがちがうように、月経もひとりひとりちがいます。でも、どうしても心配(しんぱい)なことがあったら、おかあさんやおねえさん、保健室の先生に相談してみましょうね。

月経のときのいろいろな症状(しょうじょう)

月経がはじまる前や、月経のとき、人によっていろいろなからだの変化がおこることがあります。
おなかがいたくなったり、胸(むね)がはったり、ねむくなったり…。これは、女性ホルモンのえいきょうです。どれも病気(びょうき)ではないので、安心(あんしん)してね。
もちろん、「そんなこと、ぜんぜん感じないわ」という人も、たくさんいます。

  • ●期間(きかん)

    3~7日がふつう。経血(けいけつ)はいちどに全部出てしまうのではなく、何日かにわたって少しずつ出ます。

  • ●周期(しゅうき)

    月経がはじまった日から、次の月経がはじまる前の日までを「月経周期(げっけいしゅうき)」といいます。初経からしばらくは、周期がきちんときまらないのがふつうです。

    20歳くらいまでには25日周期から38日周期くらいのあいだで、あなたのリズムもきまってきます

  • ●量(りょう)

    量は意外(いがい)と少ないもの。 ふつう、多い日で1日 30g(大さじ約3ばい)、期間中全部合わせても50~100gくらいです。

    あなたのタイプもそのうちわかってくるはずですよ!

  • ●量の変化(へんか)

    多い日と少ない日があります。ふつう、1日めは少なく、2日めが多くなり、3日めからあとは、だんだん減ります。

  • ●月経の随伴症状(ずいはんしょうじょう)

    たくさんの人がかんじる症状は、この4つですが、ほかにも腰痛(ようつう)、だるい、下痢(げり)、頭痛(ずつう)など、さまざまな症状があります。

(データは、すべて花王調べ)

初経のくるときは人によってちがいます

初経をむかえるのは、だいたい10~15歳くらいのあいだ。平均(へいきん)してみると、12~13歳にむかえる人がいちばん多(おお)くなっています。
でも、早(はや)い人もいれば、おそい人もいます。たとえば、同(おな)じ木にさく花でも、早く開(ひら)く花、おそく開く花、いろいろでしょう。初経も同じです。心配(しんぱい)しないで、ゆったりした気持(きも)ちで待(ま)っていましょう。

初経はショーツにちょっとつくくらいから

初経がどんなふうにはじまるかは、人それぞれです。黒っぽい経血(けいけつ)が、ちょっとショーツにつくとか、経血がまじったピンク色のおりものが出たりとか、そういうことで気がつく人が多いみたい。
初経のときは、はじめからたくさんの経血が出たりすることは少ないので、気がついたら落(お)ち着(つ)いて手あてをします。くわしい手あての方法は、「月経のときは、どうするの?」のページを読んでね。

わたしが初経を むかえたとき

最初(さいしょ)、経血を見たときはびっくりしたけど、すごくうれしかった。「おとなになったんだなぁ」って! いまでも、そのことはよーくおぼえています。
はじまったときは、なにがなんだかよくわかりませんでした。はずかしくて、だれにも言えませんでした。
トイレに行くと、下着がよごれていて「げりしてるのかなぁ」と思いました。それにしてはおかしいので、おかあさんに見てもらったら、月経でした。
おかあさんが赤飯(せきはん)をたいてくれて、「もうおとなの仲間(なかま )入りよ」と言ったので、はずかしかった。
ある日、パンツに真(ま)っ黒(くろ)なものがついていて、びっくりしました。
「ふーん、こんなものか」と、思いました。
まわりの人がみんなはじまっていてあせっていたので、まちどおしかった。
先にはじまった友だちから聞いて、少しは知っていましたけど、いざとなるとやっぱりあせってしまいました。
みんなから「おめでとう」と言われて、「わたしは女性にとってたいせつなことを経験(けいけん)したんだな」って思いました。

月経のときはこんな手あてをします

月経になったら、洋服(ようふく)や下着(したぎ)をよごさないように、「ナプキン」というものをあてて、「生理用ショーツ」をはきます。経血は、おしっこの出るところとうんちの出るところの間(あいだ)にある腟(ちつ)から出てくるので、そこにナプキンをあてます。

ナプキンの 使(つか)い方(かた)

ナプキンを袋(ふくろ)から出す。

テープのついているほうをショーツにあてて、よくおさえる。羽つきの場合は、ショーツをくるむようにして、羽を反対側へ折り返す。

ショーツごとひき上げて、ナプキンがからだにフィットしているかどうか、たしかめる。

手はいつも清潔に!

ナプキンはトイレに行くたびとりかえましょう

ナプキンは、ふつう1日5~6回くらい、トイレに行くたびにとりかえます。でも、経血量が多いときは、もっとこまめにかえたほうがよいでしょう。学校では、授業(じゅぎょう)がおわるごとにかえておけば安心(あんしん)ですね。

量が少なくなっても、同じナプキンは長い時間使(つか)わないようにしましょう。
不衛生(ふえいせい)になるし、かぶれることがあります。

ナプキンのすて方(かた)

経血のついているほうを内側(うちがわ)にして小さくたたむ。

ナプキンの袋やトイレットペーパーに包(つつ)む。

そなえつけの容器(ようき)にすてる。

外出先で容器がないときは自宅に持ち帰ろうね

レディのエチケット

ナプキンや生理用ショーツは、いつもきまったところに。

あわててさがさないですむね

ナプキンは、トイレに流(なが)さない。
水洗(すいせん)トイレに流すと、排水管(はいすいかん)がつまって水があふれることがあります。ぜったいに流さないで。

ナプキンは水にとけないの

トイレはきれいに!
トイレから出るときは、まわりをよごしていないか、たしかめて。

あとの人のためにきれいに使いましょうね

下着や生理用ショーツのお洗(せん)たくは、自分で。
洗い方
よごれたら、早めに洗ってね。経血は、お湯で洗うとかたまって落ちにくくなるので、かならず水かぬるま湯で。

自分でおせんたくもおとなな感じ!!

気持ちよくすごす工夫(くふう)がいっぱい

月経のとき使うナプキンは、紙でできているように見えますが、ティッシュなどとは、ぜんぜんちがうものです。
ナプキンには、「吸収体(きゅうしゅうたい)」というものが入っていて、経血をしっかり吸(す)いとってくれます。吸収体は、下から防水(ぼうすい)シートで包まれているので、経血が下にモレません。また、表面(ひょうめん)は、下着のように直接(ちょくせつ)、肌(はだ)にふれるものなので、肌ざわりのよい素材(そざい)でつくられています。
ナプキンを使えば、月経中でも、ふだんと変わらない生活(せいかつ)ができます。

ナプキンのしくみ

  • ナプキンの断面図だよ

  • 表面材(ひょうめんざい)
    ナプキンの表面(ひょうめん)をおおってる素材(そざい)。

    吸収体(きゅうしゅうたい)
    経血を吸収する素材。わたのようなパルプや紙と、「高分子吸収体(こうぶんしきゅうしゅうたい)」というものからできている。

    だからモレない!

    ズレ止めテープ
    ナプキンがズレないように、ショーツにつける。

    防水(ぼうすい)
    水分を通さないシート。

高分子吸収体(こうぶんしきゅうしゅうたい)

ナプキンの吸収体のなかには、「高分子吸収体(ポリマー)」という粉(こな)が入っています。
高分子吸収体は、自分の重さの200倍以上もの水分を吸収して、ゼリーのようにかためるふしぎな性質(せいしつ)をもっています。そのため、1度吸収された経血は、しみ出たりしないのです。

じょうずに使い分けましょう

ナプキンには、たくさんの種類(しゅるい)があります。経血の量(りょう)や使う日の行動(こうどう)などにあわせて使い分けると便利(べんり)です。たとえば体育のときは、うすくてショーツにしっかり固定(こてい)できる羽がついているタイプ、夜(よる)には大きい夜用(よるよう)サイズ、というふうに。いろいろためして、自分(じぶん)にあうものをえらんでね。

サイズ

●ふつうサイズ
使いやすい基本サイズ。

●小さめサイズ
量が少ないとき用のコンパクトサイズ。

●やや長めサイズ
量が多いときや、授業が長引(ながび)くときに。

●とくに長いサイズ
長さも幅(はば)も大きいサイズ。多い日の夜などに。

厚(あつ)み

●ふつう厚さ

●スリムタイプ
うすくて動きやすいから、つけている感じが少ない。うすくても、吸収力は十分。

●極(ごく)うすタイプ
いちばんうすいナプキン。つけている感じがほとんどないのに、吸収力は十分。

形(かたち)

●羽なし
基本(きほん)の形。

●羽つき
羽でショーツにしっかり固定(こてい)できる。

●立体的(りったいてき)な形
立体ギャザーやパワフルな吸収体が、からだにフィットして、しっかりモレをふせぐ。

●ショーツタイプ
はくナプキン。とくに心配な夜などに便利。

10歳くらいになったら、いつ初経がきてもいいように、次のような「生理用品(せいりようひん)」を準備しておきましょう。

ナプキン

月経のとき、洋服や下着をよごさないように使うものです。ショーツにつけて、経血を吸収(きゅうしゅう)させます。よいナプキンを選んで、月経中も快適(かいてき)にすごしたいですね。

生理用ショーツ

ナプキンをしっかり固定(こてい)できる、専用(せんよう)のショーツ。モレたり、ムレたりせずに、よごれも落としやすいので便利(べんり)です。夜用(よるよう)など、いろいろなタイプもあります。3~4枚は用意(ようい)しましょう。

カレンダー

自分のリズムを知るために、月経の日にしるしをつける習慣(しゅうかん)をつけましょう。

ポーチ

ナプキンが5~6コ入れば、だいじょうぶ。持(も)っているのが楽(たの)しくなるような、好(す)きなデザインをえらびましょう。

自分でつくる ハンカチもどき ナプキン入れ

たたんだハンカチにしか見えないから、トイレに持っていくときも目立ちません。2~3枚つくって、それぞれにナプキンを入れておくと、1日分持ち歩けますね。

作り方

『セイリの味方スーパームーン ~生理なんでもハンドブック~』(偕成社)
作・絵:高橋由為子

原始〜奈良時代

植物(しょくぶつ)の繊維(せんい)で織(お)ったものを、あて布に。
こんにゃくで防水(ぼうすい)した「股(また)ふさぎ」というものが使われた。

股ふさぎ

平安〜室町時代

貴族(きぞく)は絹(きぬ)、庶民(しょみん)は麻(あさ)を、あて布に。
「さくら紙」という紙も登場(とうじょう)。

ハコセコ

さくら紙を入れるハコセコは、おとなの女性のしるし。七五三のとき、つけた人もいるかな?

江戸時代

木綿(もめん)が広まる。
何度も洗って使った。

お洗たくがたいへん!

明治〜大正時代

脱脂綿(だっしめん)が使われはじめる。
生理用ショーツの原型(げんけい)、「三角パンツ」が発売(はつばい)される。

まだ新聞紙を使う人もいました

現代

モレない、ズレない、
便利で快適(かいてき)なナプキンに!

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