親が「自分でできる」もっとラクで快適な排泄ケアを。花王リリーフが開発に込めた想いとは

2023.12.22

介護において「排泄ケア」はとてもデリケートな問題。親にはできるだけ長く自立して過ごしてほしい。でもオムツは勧めにくいし…。そんな介護する側のお悩みに、花王リリーフ開発&マーケティング担当者と介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんがプロの視点で答えます!介護の準備=介活(かいかつ)の1つとして、排泄ケアについて考えてみませんか。

【鼎談メンバー】
介護・暮らしジャーナリスト/太田 差惠子さん
花王リリーフ ブランドマネジャー マーケティング担当/佐鳥 翼
同 商品開発部・開発マネジャー 開発担当/海老塚 啓介

介護に拒否感が多い親、排泄ケアを切り出すのは大変

花王リリーフ ブランドマネジャー 佐鳥

佐鳥 日本の介護は、子どもの高齢化や共働きに加えて親の独居も増えており、多くの人が「自身」でなんとかしなければならない状況にあります。日用品メーカーである花王としては、40〜50代の早いうちから親の介護に備えて準備をすることを「介活(かいかつ)」と称して、応援していきたいと考えているんです。なかでも排泄ケアは重要なケアの一つだと思うのですが。太田さんの見解をお聞かせいただけますか。

太田 排泄ケアは解決が難しい課題の一つですね。例えば親と別居をしている場合、あるとき突然、親が排泄の問題を抱えていることに気づくケースがよくあります。実家を訪ねたらトイレ周りが汚れていて、家の中がニオう…。さあ、ここからが大変です。子どもがいきなりヘルパーさんを入れようとしてもうまくいきません。親世代には「介護保険の申請もイヤ。ヘルパーさんもイヤ、デイサービスなんてとんでもない。施設なんて死んでも入らない」と頑なに嫌がる方が結構います。怒り出してしまう方もいて、子どもが困っているという話はよく聞きます。

佐鳥 排泄や大人用おむつに関して、普段から親子でじっくり語る機会もないですからね。

太田 そうなんです。親としてのプライドがあって、特に今の80歳以降の世代は介助や介護されること自体に抵抗感や拒否感がすごくあります。排泄介助なんていったらもう、親子の葛藤がとても大きくなりますね。

介護に関する著書多数。
介護・暮らしジャーナリスト/太田差惠子さん

アウターにひびかない下着のようなタイプなら抵抗感なく外出を楽しめる

太田 ただ今の60代くらいの世代になってくると、知人や友人と尿漏れの話ができるくらいにはなっていますよね。ドラッグストアで尿もれケア製品を購入したら、銀色の袋に入れてもらわずにそのまま自転車のカゴにポンと入れて持ち帰るなど、隠さなくていい便利なアイテムになってきていると思います。

佐鳥 我々が重視しているのは、親世代にどうしたらできるだけ長く自立して快適に過ごしていただけるかということ。花王には「リリーフ」という排泄ケアのブランドがあり、介護の段階に応じて便利なアイテムを充実させているところです。

太田 花王さんの製品ってどの家庭にも1つはあるじゃないですか。世代問わず誰もが知っているというのは安心です。そして「自立をサポートする」という視点も大事ですね。どのような排泄ケアの提案をされているのか伺いたいです。

海老塚 例えばこの「まるで下着」は、いちばん当社で人気がある超うす型の紙パンツです。パッケージに「下着のような履き心地」とあるように、まずは下着感覚で履いてみてほしいアイテムなんです。

photo03

超うす型紙パンツ「リリーフ まるで下着」2回分
(吸水量は1回の排尿量150mlとして2回分の300ml) *数値は当社測定法によるものです

太田 どんな方にオススメできるものですか?

海老塚 一人で外出もできるしトイレもいけるけれど、時々間に合わないこともあるとか外出時に排泄の不安がある方ですね。実際に使用している方は、いつもこの紙パンツで排尿を済ませているわけでなく、日に1,2回くらいモレるかなという程度の方が多いです(1日の排尿回数は大人で大体8〜9回程度)。万が一のときの「お守りがわり」に、または日々のケアとしてお使いいただけます。

はじめての方にも抵抗感がない、
下着のような薄くて軽快な「紙パンツ」が人気!

旅行も諦めなくていい、自由に動ける生活を楽しむためのアイテム

太田 なるほど。とはいえ、子どもから親に失禁のことを聞いたりオムツを勧めたりするのはやっぱりハードルが高いと思うんです。本当に困るようになる80代以降でも排泄介助は拒否感が強く、入院となってようやく諦めがつくというか……。40〜50代の親というとまだ70代ぐらいで元気な方も多いですから。親自身もこういう便利なものがあるのだと、常識として知っておくといいと思いますね。

海老塚 そうですね。私の母も、父がトイレが近くなって外出する機会が減ってきていると嘆いていました。排尿の問題で最初に諦めるのが“旅行”という話も聞きます。十分動けるのにあきらめるのは残念ですよね。
この薄型の紙パンツはやわらかな肌触りとスッキリとしたお尻周りのデザインにもこだわりました。外から見てわかりにくいのもポイント。頻繁にトイレに立つことができない映画鑑賞や会食の際にもお守りとして履いていただくと安心ではないでしょうか。

太田 確かに外出先でトイレを探すのは結構大変なんですよね。女性用トイレはいつも混んでいますからね。

花王リリーフ 商品開発部マネジャー 海老塚

太田 確かに外出先でトイレを探すのは結構大変なんですよね。女性用トイレはいつも混んでいますからね。

選択肢は驚くほど豊富、オムツ1つとってもどれも同じじゃない

海老塚 こうした排泄ケアグッズの選び方なんですが、まず排尿ケア用品には、軽失禁パッド、超うす型パンツ、介護パンツなどがあり、吸水量・素材もさまざまな種類があります。その方の体の状態にあったアイテムを選び、正しい使い方をしていただくとより快適に過ごせると思います。

外出時にトイレの不安があって軽失禁パッドやパンティライナー等を使っている方は、超うす型パンツの「まるで下着」に切り替えていただくと安心感や快適度がさらにプラスされます。その後、超うす型パンツに排尿することが日常的になってきたら、介護パンツに切り替えるというのがお勧めのステップです。

佐鳥 女性の場合、ちょいモレ対策にパンティライナーや生理用品で代用される方もいますが、消臭や吸収力の面ではやはり専用アイテムを選んだほうがにおいやモレをしっかり抑えられます。さらにはき心地という点でも進化しています。

はきやすくふらつきにくい、科学的な視点で紙パンツを作る

佐鳥 花王の提唱する考え方として「よきモノづくり」というキーワードがあって、その一つに「生活者視点の追求」というものを掲げています。いかによく現場を見て実態にあった問題解決ができるかということですね。紙パンツでいうと、モレない・ムレない・ニオわないはもうあたり前。それに加えてリリーフでは「いかにはきやすいか/ふらつきにくいか」、そして「介助する側がいかにはかせやすいか」にもこだわっています。

【Reliefデータ】介護する人に聞いた「紙パンツの品質重視ポイント」ランキング 1位 吸収力がある。2位 モレにくい。3位ムレない/通気性がよい。4位 トイレの時、上げ下げしやすい。使用者が動きやすそう。5位 介護する人にとって履かせやすい。

【Reliefデータ】介護する人に聞いた「紙パンツの品質重視ポイント」ランキング 1位 吸収力がある。2位 モレにくい。3位ムレない/通気性がよい。4位 トイレの時、上げ下げしやすい。使用者が動きやすそう。5位 介護する人にとって履かせやすい。

【Reliefデータ】介護する人に聞いた「紙パンツの品質重視ポイント」ランキング 1位 吸収力がある。2位 モレにくい。3位ムレない/通気性がよい。4位 トイレの時、上げ下げしやすい。使用者が動きやすそう。5位 介護する人にとって履かせやすい。

*パンツタイプでの調査
(親族の介護をされている50代以降の男女N=550 花王調べ)

海老塚 「まるで下着」は、普段着感覚ではけるというのが最大のベネフィット。一方、「介護用パンツ」は、着脱の際に軽い力で上げ下げがしやすいよう工夫されているところが大きく違います。よかったら太田さん、ウエストのゴム付近を触ってみませんか。ギャザーのところ、やわらかくてすごく伸びませんか。

ウエスト部分のギャザー。指が入りやすいポケット状になっていて上げ下げしやすい工夫が!

太田 (指を引っ掛けて……)わあ、これはすごいですね。ゴム部分がやわらかくてすごく伸びます。そしてちょうどパンツを持つところにくぼみがあって親指がすっぽり入るんですね。持ちやすくてびっくり!このちょっとした工夫に気づいている人がどれくらいいるのでしょう。

海老塚 使う方にしてみればモレない、吸収力があることが一番であることは間違いありません。ですが、はき心地のよさや上げ下げしやすいというのも実は大切なんですね。せっかくトイレに行ったのにもたもたしていると…うっかりということありますから。

軽い力でもつかみやすいから、はき上げがらくらく

海老塚 紙パンツのウエスト部分がゆるいと、はくときに手が抜けてしまうことがあるんです。その点でリリーフは、太田さんに体験していただいたように指がしっかり引っかかるので手がすっぽ抜けたりしません。成人の一般的な握力が20だとすると要介護1の方の握力は12くらい。女性は加齢とともに握力が弱ってくるので、結構喜ばれると思うんです。

太田 (指を引っ掛けて……)私もヘバーデン結節が原因で指先を動かしにくいので、これはうれしいポイントですね。ところで足回りの青色のゴムはなぜ青色なのですか?

海老塚 これは白内障が進んでくる年代の方にも見やすくという配慮です。トイレなど少し暗いところでも足を通す部分をわかりやすくしています。些細なことですが、これも脱ぎはきをスムーズにする工夫です。

太田 そんな細かい部分まで…!驚きました。

製品開発に親の尊厳を守る、子の生活を守るという視点を

佐鳥 親の介護を行っている方は多くが働きながら時間を工面しており、親が少しでも自分ができることは自分でしてくれたら、毎日のことなので助かると思うんです。親が活動的に過ごす時間を減らさないようにするのも重要なこと。オムツの工夫一つが健康寿命を伸ばすことに少しでもつながればと考えています。

太田 はかせてもらうのと自分ではくのとでは、尊厳の面で大きく違いますね。何より一番つらいのはご本人。帰省して親の部屋を見ると押し入れから汚れたパンツが出てきた、という子世代の方に取材したことがあります。親にもプライドがありますから、知られたくない。汚したパンツを隠していたというエピソードは少なくないですね。認知症の症状により、隠すという行動に出るケースもあるようです。夫婦二人暮らしの場合でも、こうした便利アイテムを利用していけば洗濯も不要になり助かりますね。

海老塚 使う方の尊厳を守ることも重要な品質の1つだと我々は考えています。

佐鳥 排泄ケア用品はどれも同じではありません。選び方1つで介護される方の快適度はもちろん、介護する側の負担も変わってくると思います。

便利グッズの投入で、親の施設入所を伸ばせるかも知れない

太田 老親介護の現場を30年間見てきての実感ですが、親が一人でトイレに行けなくなると子どもは在宅での生活は限界かなと考え始めるんです。施設入居の検討に入るきっかけになりうるんですね。でも親のほうはまだ施設に入りたくない。そうしたときに、このようなパンツタイプの大人用オムツを上手に使うことによって、在宅期間を延ばせるんじゃないかと思いましたね。

佐鳥 排泄の問題が施設入所の大きなトリガーになっているとは初めて知りました。

太田 同居であっても子どもは仕事で日中、家にいられませんし、そもそも別居の場合にはトイレ介助は難しい。また在宅介護だとしてもヘルパーさんが来るまでは自分たちでなんとかしないといけません。でも知識がないと「オムツ」って、どんな風に使えばいいのかとか、どれを買えばいいのかとかよくわからないんですよ。大人用おむつを使う「排泄介助」となると重度介護というイメージがありますから「もう、在宅は限界だ、施設入居だ」と考えてしまうんです。

例えば、入院していた親が、病院から退院を告げられたとき、まだ自力歩行が難しくてもリハビリに通うことで良くなっていくケースもあります。このような「薄いパンツタイプのおむつ」を選択肢の一つとして知っておきたいですね。退院後に、在宅介護でいける可能性が出てきますよね。

これからの介助、排泄ケアについて それぞれの想い

太田 私は、親の自立支援というと食品の宅配サービスなどの情報を主にお伝えしてきたのですが、大人用おむつについては勉強不足でした。失敗しないための安心グッズであり、自立して暮らすための便利グッズになりうるもの。元気なうちから活用できるものなんですね。相当研究されているんだなと、個々の性能にも驚きました。介護の準備において、排泄ケアは食品の宅配サービスと同じ位置付けで知っておくべき知識ですね。

佐鳥 ありがとうございます。花王は日用品の総合メーカーとして、吸水機能や消臭技術など様々な技術を持っており、リリーフにはそうした日用品で培ってきた技術がしっかりと搭載されています。さらにはきやすさの向上など、些細なことでも愚直に研究を重ねて、よりよい商品づくりに努めています。

介護する方・される方、双方の快適な毎日を支えたい。人生100年時代を、自分らしく楽しみ続けることのできる社会を実現していきたいというのが、リリーフブランドの想いです。

太田 介護では親子で共倒れにならないよう、マネジメントしていくことが大切です。誰しも65歳になり介護保険証をもらうタイミングで、こうした排泄ケア用品について調べておくといいですね。段階的に取り入れていくという意味でも、選択肢が豊富にあるのはうれしいことですから。いずれ毎日のことになるかもしれませんから、薄いパンツタイプのものを経験しておくだけでも全然違うでしょうね。

佐鳥 困っていないうちは気にもとめていないし、その違いもよく知らないという方がほとんどかもしれません。最初の取っ掛かりである「まるで下着(超うす型紙パンツ)」を、老眼鏡や杖と同じように、QOL(生活の質)を上げてくれるお助けアイテムとして取り入れていただけたらうれしいですね。ありがとうございました。

【プロフィール】太田 差惠子さん

介護・暮らしジャーナリスト。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「高齢者住宅」 等をテーマに講演や執筆を行う。AFP(日本FP協会認定)の資格を持ち「介護とお金」にも詳しい。主な著書に「親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと第3版」「高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本 第2版」(共に翔泳社)、「遠距離介護で自滅しない選択」(日経BP)ほか多数。

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