専門医に聞く!子育てお悩みQ&A

Q.赤ちゃんの顔や耳に小さい湿疹が…乳児湿疹?アレルギー?【医師が回答】

2025.03.03 New

#不調・トラブル

赤ちゃんの顔や耳たぶ、首に小さいプツプツとしたものができています。「脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)」ではなさそうです。アレルギーの湿疹でしょうか?(生後1カ月)

回答した専門医

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皮膚科医師
三井 理恵 先生

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日本皮膚科学会認定専門医。東京医科歯科大学大学院博士課程を修了。夫婦で仕事と3人の子育てを両立する中で、ママやパパが抱える毎日の大変さや不安を痛感。そうした経験を経て「自分の子どもを安心して通わせたい」と思えるクリニックを作りたいと想い、医療法人社団育心会を立ち上げる。ミューザ川崎こどもクリニックでは、「自分の子どもに本当に勧められるか」という親の視点を大切にしている。クリニック全体で子どもとご家族にとって居心地の良い空間作りを目指し、不安を少しでも軽くできるようなサポートを心がけている。

A.生後4カ月頃までは判断が難しいので、まずは清潔を心がけ、受診して様子を見て

赤ちゃんには湿疹がよくできますが、生後しばらくの間は、脂漏性湿疹を含むいわゆる「乳児湿疹」なのかアレルギー体質によるものなのか、非常に判断しにくいものです。肌の成熟に伴う生理的な現象の場合もあります。たとえ家族にアレルギー体質の人がいても、必ずしも赤ちゃんに体質が遺伝しているとも限りません。

まずは皮膚の清潔を心がけて通常のスキンケアで2日程度様子をみて構いません。症状が続くようなら、皮膚科、小児科を受診してください。塗り薬を処方してもらいましょう。それでよくなるようなら心配はいりません。

もし、症状を繰り返し、湿疹がひどくなったりかゆみが増して肌をかきむしったりするなどの様子が見られたら、再度受診しましょう。なお、アレルギーの血液検査は生後4カ月くらいになれば受けられますが、必要どうかはよく医師と相談してください。

赤ちゃんによく見られる湿疹とケアの方法

低月齢の赤ちゃんによく見られる湿疹には主に以下のものがあります。それぞれの自宅でのケアのしかたも紹介します。

乳児湿疹の特徴とケアの方法

「乳児湿疹」とは、生後6カ月頃までの赤ちゃんにできる湿疹の総称です。主に頬や口のまわり、あごなどに赤いプツプツやカサカサとした湿疹ができます。

このような湿疹の場合は授乳後、口のまわりをこすらずやさしく拭いてあげましょう。また、入浴のときには湿疹部分をよく泡立てた石けんで洗い、すすぎ残しのないようにします。そのあと、赤ちゃん用の保湿剤などを薄くつけておくと、通常は自然に治っていきます。

脂漏性湿疹の特徴とケアの方法

「脂漏性湿疹」は、黄色いかさぶた状の湿疹が眉や髪のはえぎわなどにできるものです。低月齢時はママのホルモンが体内に残っていることで皮脂の分泌が多く、毛穴が詰まって湿疹になってしまうことがあります。

入浴のときに湿疹部分をよく泡立てた石けんで洗い、清潔を心がけているうちに自然に治っていくことがほとんどです。入浴前に保湿剤をかさぶた状の湿疹に塗ってふやかしておくと、かさぶたが石けんで落ちやすくなります。無理にこすって落とさないようにしましょう。

あせもの特徴とケアの方法

あせも(汗疹)は、汗が出てくる汗腺から汗がうまく排出できないことでできる湿疹です。白くてプツプツしている場合にはかゆみはありませんが、炎症が起きると赤くプツプツしたあせもになりかゆみが生じます。

また、あせもをかき壊して細菌感染を起こすと、とびひ(伝染性膿痂疹)を起こす場合があるので注意が必要です。

あせもは、入浴時に石けんでよく洗って清潔なケアを心がけているうちに治ります。また、汗をかいたらぬるま湯でしぼったタオルなどで、やさしく押すように拭いて皮膚を清潔にすると、あせもの予防になります。

アトピー性皮膚炎の特徴とケアの方法

アトピー性皮膚炎は、もともと肌のバリア機能(防御機能)が弱く、アレルギー体質を持つ赤ちゃん・子どもが発症しやすい湿疹です。

かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返すことが特徴で、湿疹がジクジクしてくることもあります。早めに皮膚科もしくは小児科を受診し、医師に経過をみてもらってください。
ただし、一回の受診では診断がつかないことも多いため結論を急ぐ必要はありません。 塗り薬が処方された場合には、適切な量と範囲を確認して正しく使いましょう。経過をみていく過程で非常に重要なポイントになります。

入浴時は、低刺激のものなら石けんを使ってOKです。肌のバリア機能を守るために保湿し、皮膚を擦らない、過度の紫外線を浴びないようにするなど皮膚への刺激を避けるのも有効です。

湿疹がひどくなるときは早めに受診を

いずれの湿疹でも、ケアをしているのにますます湿疹がひどくなったり、かゆみが増して湿疹をかきむしったりするような様子が見られた場合は、かき壊して悪化することがあるため、早めに受診しましょう。
アトピー性皮膚炎の疑いがある場合は、アレルギーの血液検査を実施することもあります。 医師と相談しながら、治療を進めていきましょう。

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