専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
2025.05.29 New
#うんち #発育・発達 #不調・トラブル
離乳食の量が増えたころから、コロコロしたうんちになりました。ときには1日に3~4回、ウサギのうんちのようなコロコロしたものが10個くらい出ることもあります。うんちをするときにつらそうだったり、おなかが張ったりすることはありませんが、大丈夫でしょうか? (生後8カ月)
回答した専門医
小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長
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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。
赤ちゃんのうんちは、水分の多いベタッとしたうんちが一般的です。しかし、離乳食が始まる時期や離乳食の回数や量が増える時期になると、赤ちゃんの便の状態が変化します。具体的には、うんちがゆるめになって排便回数が増える赤ちゃんと、逆に硬くなって回数が減る赤ちゃんとがでてきます。
ご相談者さんの場合は、離乳食の量が増えたことで水分が足りなくなったり、うまくいきめずに腸にうんちがたまったりして、うんちがコロコロになってしまったと考えられます。1日に3~4回もコロコロうんちが出るというのは、本来なら1~2回で出しきってしまう分のうんちが腸にとどまっているためです。
このように、コロコロしたうんちしか出ない、うんちが腸にとどまっている状態は出ていても便秘です。慢性化しないよう、早めにかかりつけの小児科で相談しましょう。
うんちがまったく出ない状態が続くことを便秘ととらえている人が多いですが、少量のうんちが何度も出るような場合も便秘を疑います。コロコロの硬いうんちだけではなく、やわらかいうんちでも少量を何度もする場合は、便秘の可能性があります。
大腸の出口である直腸にうんちがたまりすぎると、少しずつ小刻みに出てくるようになります。また、うんちは大腸・直腸で水分が吸収されるので、大腸や直腸にとどまる時間が長いほど水分が吸収されて硬いうんちになります。コロコロうんちは、直腸にうんちが詰まった状態になることで起こりやすい、便秘のうんちです。
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便秘は放っておくとうんちがさらに硬くなり、出すのが困難になってしまいます。また、硬いうんちを無理に出そうとすると肛門が傷ついてしまうこともあります。たかが便秘と考えず、早めに受診しましょう。
まず、直腸にたまった硬い便をしっかり出してしまう必要があります。小児科では浣腸や下剤が処方されるので、医師の指示に従って使用しましょう。
また、生活リズムを整える、水分補給をしっかり行う、根菜類などの食物繊維の多い食事を心がける、体を動かす遊びを取り入れるなど生活面の改善にも取り組むうちに、徐々に便秘が改善されていくでしょう。
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