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Q.新生児期の赤ちゃんは寝たいだけ寝かせていい?理想的な睡眠時間とは【医師が回答】

2025.05.29 New

#発育・発達 #赤ちゃんのお世話

夜の睡眠時間、お昼寝はそれぞれ何時ごろ、何時間くらい寝るのがいいのでしょうか?(生後0カ月)

回答した専門医

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小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長

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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。

A.睡眠パターンは成長・発達と共に変化します。調整する際は生活全体に目を向けて

新生児期の睡眠時間は1日16~18時間ほどで、睡眠と覚醒を短いリズムで繰り返します。そのあと、徐々に起きている時間が増え、生後6カ月を過ぎると睡眠時間は1日12時間前後に減ってきます。同時に、夜はまとめて寝て、午前と午後に昼寝をする睡眠パターンに近づいていく、といったように睡眠リズムも赤ちゃんと共に成長していくのです。

そのため、ご相談者さんの知りたいと思っている理想の睡眠パターンが、いつごろの赤ちゃんをイメージされているかによって目安が違ってきますが、1歳ごろには、遅くとも8時には起き20時には就寝して、夜中はある程度まとめてぐっすり寝て、午前中と午後の1日2回の昼寝で睡眠を補うというパターンになっているのが理想といえるでしょう。

ただ、赤ちゃんの睡眠リズムの成長には個人差があり、みんなが同じ時期に同じような睡眠パターンで成長していくとは限りません。驚くほどよく寝る子もいれば、そうでないタイプの赤ちゃんもいます。また、睡眠は脳の発達とも関連があり、食べる(授乳や離乳食)こと・遊ぶこと、生活リズムを整えることなどとも大きく関係しています。そこで、睡眠リズムを調整したいときは、理想の睡眠時間や昼寝の時間にあてはめるのではなく、生活全般に目を向けることが大切です。

朝はある程度決まった時間に早起きさせて、毎日だいたい同じ時間に授乳し、離乳食を食べさせ、好奇心を十分満たすような遊びに誘うなどして生活リズムを整えます。赤ちゃんがほどよく疲れて眠くなるように働きかけて調整していくのがよいでしょう。

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月齢別 赤ちゃんの睡眠時間の目安

ここでは、睡眠パターンや睡眠時間の目安を紹介します。ただし、赤ちゃんの睡眠パターンには個人差があるので、すべての赤ちゃんに当てはまるものではありません

生後0〜2カ月ごろ

まどろんでいるような浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)のサイクルを小刻みに繰り返す睡眠パターンです。この時期は浅い眠りの時間が多いため、ちょっとした物音などの刺激で目を覚ましやすいでしょう。まだ昼夜の区別もありません。赤ちゃんの欲求のまま眠らせてあげたい時期です。

生後3〜4カ月ごろ

昼間の起きている時間が増えてきたり、3時間おきの授乳が夜中に1回抜けたりするなどまとめて寝る時間帯も出てきます
昼夜の区別をつけるため、昼間は遊びなどで刺激を与えたり、お風呂の時間を一定にしたりするとよいでしょう。とはいえ、まだ睡眠リズムは確立していないので寝たいときは寝かせ、赤ちゃんのリズムを優先しましょう。

生後5〜6カ月ごろ

お昼寝はだんだんと1日2~3回にまとまって、昼と夜の区別は以前に増してはっきりしてきます。朝は一定の早い時間に起こし、昼間起きているときは散歩や遊びで刺激をして、生活リズムにメリハリをつけていきます。入浴タイムも決めて、就寝時間も一定になるように調整していきましょう。

生後7〜8カ月ごろ

夜はまとめて寝て、午前と午後に1回ずつ昼寝をするようなパターンになります。夜泣きがピークになる時期で、睡眠パターンが乱れやすい時期です。夜泣きで夜の睡眠が小刻みでも、翌朝は決まった時間に起こすことがリズムを乱さないコツです。
また、1日2回の離乳食を軌道にのせ、決まった時間に食べさせるのも、生活リズムひいては睡眠リズムを保つのに役立ちます。

生後9〜11カ月ごろ

午前と午後の昼寝が定着してくる時期です。朝・昼・夕方のある程度決まった時間に離乳食を食べさせ、それを1日のリズムの柱にしていきます。
午後の昼寝は2時間以内に切り上げ、お風呂は寝かしつける30分前までにはすませておくと寝つきがよくなります。20時ごろには寝つかせ、朝は8時ごろまでに起こすのが理想です。

1歳過ぎ〜

午前の昼寝がなくなり、午後1回になっていきます。体力がついてくるので活動量が少ないと眠くならないこともあります。できるだけ体を動かす機会を作ってあげましょう。
そろそろ早寝早起きを意識して定着させたい時期です。子どもをママ・パパの生活リズムに巻き込むのではなく、大人が子どものリズムに合わせて早寝早起きをすることが大切です。

赤ちゃんの睡眠時間が目安よりも短い・長いとき

赤ちゃんの睡眠パターンの発達には個人差があります。目安よりも短い・長い場合でも、まず問題になることはないでしょう。ただし、気になる場合には、なんらかの原因がないか確認してみましょう。

睡眠時間が短い場合

時間が短くても、睡眠が足りている場合は問題ありません。睡眠が足りないと意味もなくぐずったり、おすわりができる子でも横になってだるそうにしていたり、食欲がなさそうだったりという様子が見られます。その場合は、まず生活リズムがくずれていないか見直してみましょう。また、音や室温、服装、布団やベッドまわりに睡眠を妨げるものがないかもチェックしてみます。

睡眠時間が長い場合

睡眠時間がいつも長いのであれば、それは個人差と考えられます。赤ちゃんはおなかがすけば目を覚ますため、そのまま寝かせてあげましょう。そして、目を覚ましたときには、たくさん水分補給をして、声かけをしたり遊んであげたりするとよいでしょう。
もしいつもより睡眠時間が長いときは具合が悪い場合があります。体温を測ったり、体の様子をチェックしたりして体調を確認してみましょう。心配な場合は早めに受診しましょう。

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