もし赤ちゃんが体調を崩したら
鼻水、鼻詰まり、せきだけでも受診する？

鼻水、くしゃみ、軽いせきなどの症状が見られると、「かぜかな？」と心配になりますね。これらの症状はかぜの始まりであることも多いので、うかつに見逃すことはできませんが、一方でちょっとした気温や湿度の変化がもたらした一時的な症状である場合もあります。

まず、ゆかとともかさんのケースですが、月齢の低い時期は鼻腔（鼻の穴の内側）が狭いうえに粘膜からの分泌物が多く、冷気や乾燥が原因で鼻詰まりを起こしやすいものです。また、鼻汁がたまって乾き、鼻腔をふさいでしまうこともあります。いつものことであれば、あらためてかぜに感染したというわけではないと思います。いわゆる“鼻くそ”が詰まっていることも考えられます。小鼻のあたりを軽くもんで、乾いた鼻汁を外に出してやるようにしてあげましょう。

萌ママ☆さんは、混合にしたことで免疫が低下したのではと心配しているようですが、母乳の免疫はほとんどが初乳中に含まれていますし、胎盤を通じてもらう免疫も含め、一過性の病気であるかぜにはあまり効果が期待できません。ミルクの割合が増えても、それが原因でかぜをひきやすくなることはないので安心してください。

時々鼻水が出たり声がかれるのは、軽いかぜにかかっているのかもしれませんが、お母さんがいうように元気で食欲もあり、様子を見ているうちに２～３日で治るのなら、あわてて受診しなくてもよいでしょう。

みるくさんも同様で、いつもと変わらず元気なら、少し様子を見てかまいません。ただし、せきが出るということは、のどに炎症が起きている可能性もあるので、次第にせきが強くなるようなら診察時間内に受診してください。

いずれのケースにも共通する注意として、全身状態に目を向けることです。徐々に気になる症状が強くなってきて、食欲（飲みっぷりや離乳食の食べっぷり）が落ちてきたり、元気がなく、あやしても不機嫌なときは、早めに受診しましょう。