専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
2025.03.03 New
#不調・トラブル
38度以上の発熱でもじっとしていないでウロウロ歩きまわります。おとなしくさせないと治らない気がして心配なのですが大丈夫でしょうか?(1歳2カ月)
熱があっても機嫌がよければ、短い時間なら外出しても大丈夫ですか?(1歳8カ月)
回答した専門医
小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長
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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。
熱があっても動きたがるのは、病気がさほど重くない証拠と考えてよいでしょう。どこかが痛い・熱のために体がだるいなどの症状があれば、ぐずって泣いたり、元気がなくなったりするはずです。
動きたがるようなら、静かな遊びで相手をしてあげましょう。
また、発熱時は受診以外の不要な外出は避け、家の中で過ごすようにしましょう。
熱があるときは、元気そうであっても、次のようなポイントに気を付けて過ごすようにしましょう。
抱っこで絵本を見せたり、ふとんの上に好きなおもちゃやぬいぐるみを並べて遊ばせたりするなど、子どもをなるべく興奮させないようにして、家の中で静かな遊びをさせる程度にします。走ったり飛んだりすると、体に負担がかかるのでできるだけ避けましょう。
ときどき体温を測り、熱が上がったり具合が悪くなってきたりするようなら安静にさせましょう。
発熱しているということは、病気を治すために体内のウイルスと闘っているということです。外出すると症状が悪化したり回復が遅れたりする心配があります。
また、感染症の場合は他の人にうつす心配もあるので、受診以外の外出は控えましょう。
発熱しているときは、普段以上に体内の水分が失われやすい状態です。母乳やミルク、湯冷まし、麦茶など、飲みやすい水分をこまめに飲ませましょう。
特に家の中で遊ばせたあとはしっかり水分補給をしておきましょう。
元気そうにしていても、症状が急に変化することもあります。
特に風邪による発熱では、「たかが風邪」と考えがちです。しかし風邪をこじらせると、気管支炎や肺炎、中耳炎などの合併症を起こすこともあります。熱が確実に下がるまでは、注意して様子を見ましょう。
38度以上の発熱があっても、比較的元気で特に気になる症状がなく遊びたがっているような場合、原則急いで受診する必要はありません。ただし、翌日も熱が下がっていない場合は受診しましょう。
また、熱が37度台に下がったとしても、発疹や風邪の症状、嘔吐など気になる症状がある場合は病院を受診してください。
大切なのは、熱の高さではなく、熱が続いている期間や、子どもの機嫌、食欲、睡眠、気になる症状など、子どもの様子をよく観察することです。
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