専門医に聞く!子育てお悩みQ&A

Q.1歳を過ぎてもひとりで立てない。何かトレーニングが必要?【医師が回答】

2025.05.29 New

#発育・発達

もうすぐ1歳になるのですが、ひとりでたっちができません。つかまり立ちや、つたい歩きはしますが、何かにつかまっていないと立とうとしません。何かトレーニングが必要ですか?(生後11カ月)

先月1歳になりましたが、いまだにハイハイやつかまり立ち、ずりばいもしません。寝返り・お座りは少し遅めでしたがきちんとできます。わきを持って支えると屈伸や、立つ真似はできます。(1歳)

回答した専門医

三井 俊賢先生の写真

小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団育心会理事長

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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。

A.「1歳半までにつたい歩き」ができていれば心配不要。バランス感覚が育つのを待ちましょう

つたい歩きはひとり歩きに向けての基礎練習で、バランスをくずしたとき、とっさにつかまる安心感を担保しているだけです。なので、つたい歩きができれば、ひとりで立ち、歩くのは時間の問題です。特別なトレーニングは必要ありません。バランスがうまくとれるようになるまで待ってあげましょう。
 
2人目のご相談者さんは、寝返り・お座りが少し遅めだったとのことですが、これまでの健診で精密検査を受けるようにといった指摘がなかったのであれば、運動発達の面で特に問題はないと判断されているのでしょう。

運動発達としては、「ひとり歩きが1歳6カ月ごろまでにできるか」が1つの目安になるので、1歳半までに自然につたい歩き~ひとり立ち、ひとり歩きができるようになるかを見守っていくとよいでしょう。

ハイハイやつかまり立ちをするには、赤ちゃんが自分から移動したくなるような働きかけをするのもよいでしょう。ハイハイで移動するには、ある程度の空間も必要です。室内の環境を整えて、赤ちゃんの意思で自由に動ける機会も作ってあげたいですね。

ひとり立ちができるのはいつから?赤ちゃんの運動発達

ハイハイ、ひとり立ちなどを赤ちゃんができるようになる時期の目安を紹介します。ただし、赤ちゃんの発達は個人差が大きいため、以下はあくまでも目安です。

新しいことができるようになるとママやパパとしてはうれしいものですが、早くできるようにと無理なトレーニングをすることは、赤ちゃんの体に負担をかけるだけで効果はありません。

また、時期の目安に該当しない場合でも問題のないケースもあります。心配な場合はほかの子と比較するのではなく、健診時やかかりつけ医に相談しましょう。

お座り

5~6カ月くらいから9カ月までにできる子が多いでしょう。お座りは赤ちゃんの発達を見る上で、大事な要素です。お座りができるようになると、その後の運動ができる基盤が整ったことになります。

ハイハイ

7カ月くらいから1歳までの間にし始める子が多いでしょう。腹ばいの状態で手足をバタバタしているうちに移動をするようになるため、まずはずりばいから始まります。ハイハイをしないで、いきなりつかまり立ちをする子もいます。

つかまり立ち

8カ月過ぎから11カ月くらいまでにし始める子が多いでしょう。つかまり立ちをするには、赤ちゃんがつかまりやすい高さと安定感のあるものが必要です。バランスがうまくとれるまでは倒れやすいため、頭を打たないように見守ってあげましょう。

つたい歩き

9カ月過ぎから1歳過ぎごろまでにし始める子が多いでしょう。つかまり立ちでバランスを上手にとれるようになると、つかまりながら1歩ずつ歩くようになります。ハイハイのほうが移動しやすいため、なかにはあまりつたい歩きをしないという子もいます。

ひとり歩き

9~10カ月ごろから1歳6~7カ月ごろにし始める子が多いです。赤ちゃんにとってはひとり立ちからひとり歩きへの1歩は大冒険です。慎重な子では、最初の1歩がなかなか出ないということもあります。

好奇心をそそるのが運動発達のサポートのコツ

ハイハイやつかまり立ち、つたい歩き、ひとり歩きなどの運動発達は、実際にやってみる機会がないと、できるようにはなりにくいと言われています。サポートのコツは、赤ちゃんの好奇心をそそる働きかけをすることです。

たとえば、お座りしたままでは手が届かない位置(前・横・後ろなど)にお気に入りのおもちゃを置いて、動きたい気持ちを誘ってみるのもよいでしょう。あるいは、抱っこするときも手を伸ばして抱き上げてしまうのではなく、お座りをした赤ちゃんのそばに行き、「おいで」と声をかけてお母さんの体につかまらせるなどです。

立たせたいからと、最初からわきを持って支えて立たせても、赤ちゃん自身は姿勢を変えることを覚えられません。つかまり立ちや、ひとり立ちに至る原動力は姿勢を変えたいという好奇心です。それをじっくり育ててあげましょう。

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