猫の健康レポート Vol.2
採尿の実態

猫オーナーの65%が、愛猫の「尿検査」の経験ナシ。
手遅れにならないために、知っておきたい 誰でも簡単にできる「愛猫の採尿方法」とは

猫のトイレの採尿の様子

猫のトイレの採尿の様子

猫のトイレの採尿の様子

病気になった猫ちゃんの約2頭に1頭が「泌尿器系」の病気です。猫にとって宿命ともいえる泌尿器系の病気は、早期発見が大切なポイント。そこで、愛猫の「尿検査」がどの程度実施され、どんな課題があるのか「猫の泌尿器ケア研究会」では、猫オーナーと獣医師にアンケートを実施しました。

調査概要<猫オーナー> 調査機関:2012年7月 調査方法:インターネット 対象者:猫飼育者 3,207名 対象地域:全国<獣医師> 調査機関:2012年8月~10月 調査方法:アンケート調査 対象者:獣医師 53名 対象地域:全国

尿検査の経験

約65%が「尿検査」の経験ナシ。健康時に定期的な尿検査をしているのは、わずか7.3%

猫オーナーの「尿検査」の実施状況。今まで尿検査をしたことはない64.3%

健康管理に欠かせない大切な検査であるにもかかわらず、猫オーナーの回答は、「尿検査をしたことがない」が約65%。健康時に「定期的に尿検査」(※)をしているのは、わずか7%強という結果に。
※「半年に1回」「1年に1回」「2~3年に1回」尿検査をしている場合。

疾患経験の有無と
尿検査経験

泌尿器系の病気経験があっても、定期的な尿検査をしているのは15%程度

猫オーナーの定期的な尿検査の実施状況<泌尿器系疾患の罹患経験別>泌尿器系の病気経験ありのうち、定期的に尿検査をしているのは14%

さらに「定期的な尿検査」の実施率を、過去に泌尿器系の病気にかかったことがあるかないかで、比較してみました。病気経験がある方が、再発防止のために、定期的な尿検査の実施率は高まると思われますが、実際には15%程度。尿検査に対する意識は、さほど高いとは言えない結果になっています。

尿検査の重要性

獣医師の9割以上が、「尿検査」の重要性を指摘

一方、獣医師は尿検査をどのように位置づけているのでしょうか?
猫の病気の早期発見や健康管理のために、獣医師の9割以上が、「身体検査」や「血液検査(CBC、生化学検査)」と並んで、「尿検査」を重要な検査と考えています。

獣医師が挙げる、健康管理のための理想的な検査項目 尿検査は96.2%

猫に尿検査はなぜ必要?
 獣医師に聞きました

元苅谷動物病院 統括院長 内田 恵子先生

「猫は泌尿器の病気が多く、尿検査はとても重要。 自宅での採尿を習慣にしたいですね」
元苅谷動物病院 統括院長
内田 恵子先生

腎不全の兆候が、血液検査よりも早く出る尿検査

猫にとって「尿検査」はとても重要で、血液検査だけでは正確な診断が下せないことも多いのです。 特に、猫の宿命ともいえる「慢性腎不全」は、最初に兆候が現れるのが、尿比重の低下です。血液検査で異常が見られるのは、腎機能が3/4以上も損なわれてから。腎不全の早期発見に尿検査は欠かせないといえるでしょう。

自宅で採尿ができれば、尿検査がもっと身近に

トイレをしている子猫

トイレをしている子猫

トイレをしている子猫

動物病院では、膀胱に注射針を刺して膀胱内の尿を直接採取する「膀胱穿刺(ぼうこうせんし)」という方法で検査をすることが多いのですが、これは、エコーで膀胱に異常がないことを確認したうえでしか行えませんし、検査のために度々膀胱を刺さされるのは、飼い主さんにとっても抵抗が大きいでしょう。
自然に排泄された尿での検査でも、アルカリ性に傾いてきたとか、尿比重が下がってきたといった傾向は把握できます。

日頃から、自宅で尿を採り、病院に持参して検査してもらうことが習慣化できるといいですね。
例えばシステムトイレを利用して尿を採る場合、トイレを洗い、新しい猫砂(固まらない/撥水タイプ)を入れたタイミングがおすすめです。スノコの下にシートを敷かないことで、尿が溜められ、オシッコチェックを簡単に行うことができます。
※猫砂(固まらない/撥水タイプ)を通過しても、尿成分が変化しないことが望ましいです。

自宅での採尿の評価

検査のための「自宅での採尿」自己評価では3割、獣医師評価では4割が「うまくできていない」

尿検査の際には、「自宅での採尿」が必要になることもありますが、うまくできているのでしょうか?
猫オーナーの自己評価によれば、「あまりできていない」「全くできていない」を合わせて、約3割がうまくできていない状況。対して、獣医師の評価も、「あまりできていない」が4割と、「採尿が難しい」と感じている猫オーナー、獣医師が少なくはないことがわかります。

自宅での「採尿」に対する猫オーナーの自己評価:うまくできていない31.8%/猫オーナーの自宅での「採尿」に対する獣医師評価:うまくできていない37.2%

自宅採尿の手法

成功率が最も高い採尿方法は「システムトイレ」84%が成功

自宅での採尿には様々な方法がありますが、猫オーナーに、自分が行っている方法と、それでうまくできているかどうかを尋ねてみました。
結果、最も成功率が高かったのが、「システムトイレ」を利用した場合で、「よくできている」「ほぼできている」を合わせて84%の成功率。

猫オーナーによる自宅での採尿の方法別「成功率」。システムトイレに吸収体を敷かずに尿を溜めて採る84.0%

採尿がしやすいトイレ」は、7割以上の獣医師も「おすすめしたい」

採尿がしやすいトイレ」は、7割以上の獣医師も「おすすめしたい」

7割以上の獣医師が、「採尿しやすいトイレを猫オーナーにお勧めしたい」と答えていることからも、採尿方法として、「システムトイレ」は有効と考えられます。

「定期的な尿検査で、動物病院との連携も深まります」

元苅谷動物病院 統括院長 内田 恵子先生

自宅で簡単に採尿ができるシステムトイレを上手に活用して、尿検査を特別なことではなく、日常の健康ケアの一環として取り入れていただきたいと思います。猫を動物病院に連れて行くのが大変な場合も、尿だけでも持参できると良いと思います。
定期的に動物病院に尿を持っていくことで、病院との連携も深まりますし、愛猫の体質を知ることで病気の予防ができ、何よりも病気の早期発見につながります。

  • 「おしっこチェックでSAVECATS 猫の命を守るプロジェクト」あなたも猫ちゃんの命を守る活動に参加しませんか?

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