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ニオイ解決ナビ
介護現場のお役立ち
投稿日:2020年06月15日
ご自宅などで介護をしている方の多くが抱えている「ニオイ」に対する悩み。その中でも尿臭はデリケートな問題のため、表立って言葉にすることができずに介護を受けている方とそのお世話をしている方の双方にとって精神的な負担となってしまうことがあります。在宅介護のストレスを軽減するためにも、気になるニオイの原因を正しく理解した上で対策をしていきましょう。
今回は、介護中に行うべき尿臭対策について、そのポイントを詳しく解説していきます。
介護をしていて気になるニオイの問題。その中でも尿臭というのはニオイが強く、介護空間の快適性にも大きな影響を与えてしまうため、適切に対処することが大切です。では、なぜ尿臭は発生するのでしょうか。尿臭対策を行う前に、ニオイのメカニズムについて正しく理解していきましょう。
実は尿というのはそのものに不快なニオイがあるわけではないため、健康な人であれば排尿直後の尿のニオイはそれほど強くはありません。ところが、ポータブルトイレなどに排尿をしたり、尿漏れをした下着をそのまま放置したりしてしまうと、雑菌が生み出す酵素がその尿に反応をし、尿中に含まれている成分が不快なニオイに変換されてしまいます。これが尿臭の原因となっているというわけです。
尿臭が気になっているにもかかわらずそのまま放置してしまうと、部屋中にニオイがこもってしまい、最終的に室内に置かれている物にもニオイが付着してしまいます。慢性的に尿臭がする状態が続くと、介護をしている方が精神的に参ってしまったり、一緒に生活をしているご家族にとっての大きなストレスとなってしまったりすることもあるため注意が必要です。
また、介護を受けているご高齢者自身が尿臭に気付いている場合には、その尊厳が深く傷つけられてしまうこともあります。家族に迷惑をかけたくないという思いから水分や食事の摂取を拒んだり、トイレを我慢してしまったりするようになると、ご高齢者のQOL(生活の質)の低下にもつながるため、尿臭の問題に対しては、細やかな心配りが必要なのです。
では、どうすれば尿臭を抑えることができるのでしょうか。尿臭を抑えるための対策について、具体的にご紹介しましょう。
尿はそのまま放置してしまうと、不快なニオイの原因となってしまいます。特にベッドで長時間横になって過ごすことが多いご高齢者は、介護用のオムツを使っていたとしても、尿を吸収しきれずに背中部分から漏れ出てしまうことがあります。ベッドマットに尿が染みつくことを防ぐためにも、ベッドや椅子など、こまめに洗たくができない布製品については、尿漏れ用の防水シートなどを使って尿の染みつきを防ぎましょう。
シーツ類やパジャマ、下着類などのように洗たくができるものに関しては、できるだけこまめに洗たくをするように心がけましょう。掛け布団カバーや敷き布団カバーのように大きなものを毎日洗たくすることが大変な場合には、肌に直接触れないように大きめのバスタオルを使い、それを毎日取り替えて洗たくするという方法もおすすめです。
また、洗たくに使用する洗剤は、排便臭を取り除く効果のあるものを使用し、既にニオイが染みついてしまっているものについては漂白剤などにつけ置きをしてから洗うのも効果的です。
尿臭はそのまま放置してしまうと、室内に置かれている家具や布製品などにニオイが付着してしまいます。快適な介護空間を維持するためにも、家の中はできるだけこまめに換気をするように心がけましょう。お天気の良い日には窓を開けて新鮮な空気を取り込むことで、室内の換気ができるだけでなく、家にこもりがちなご高齢者の気分転換にも効果的です。
寝室などにポータブルトイレを設置している場合には、空気清浄機を併用することも尿臭対策に効果的です。介護空間を快適に保つためには、窓を開けて新鮮な空気を取り込むことが大切ですが、梅雨の時期や冬場などは長時間の換気が難しい場合もあります。空気清浄機を上手に活用して室内の不快な尿臭を取り除いていきましょう。
手軽にニオイを消すのに便利な消臭スプレーですが、一般向けのものは尿臭には効果が薄かったり、尿臭を強い香りで誤魔化してしまい、かえって不快なニオイとなってしまったりすることもあります。介護空間の尿臭を取り除くためには、尿臭に効果のある消臭スプレーを選ぶことが大切です。また、消臭スプレーの中にはニオイを防ぐことができるものもあるため、毎日使用する衣類やシーツなどにスプレーをしておくことで、ニオイの発生を防ぐことができます。
ニオイに関するお悩みは、そのまま放置してしまうと精神的にも大きな負担となってしまうため、きちんと対策をすることが大切です。
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介護に関するニオイにお悩みの場合には、上記でご紹介した内容を参考にして対策をしていきましょう。