赤ちゃんとママ・パパのための情報
受診するとき、小児も診てくれる近所の内科医にかかるのがよいのか、遠くても小児科専門医にかかるほうがよいのか教えてください。
(四季 2歳2カ月)
赤ちゃんは前ぶれもなく高熱を出したり、いきなり下痢や嘔吐を起こすこともあります。いざというときあわてないためにも、自宅近くにかかりつけ医の候補を探しておきましょう。かかりつけ医には、病気のときだけでなく健診や予防接種でも通院することになります。長期にわたって赤ちゃんのカルテを預ける病院になるので、慎重に選びたいですね。
赤ちゃんのかかりつけ医は、「小児科」の看板を出している小児専門医であることが理想です。小児専門医は小児の医療の最新情報を熟知していますし、たくさんの赤ちゃんを診ているので経験も豊富です。身体の病気だけでなく、心の問題も相談することができます。
地域の小児専門医を見つけるには、電話帳、自治体の広報紙などを活用します。保健所でも教えてもらえます。また、ご近所の方や先輩お母さん、保育園での口コミの情報も参考になります。最近は、インターネットにホームページを開いている小児科も増えているので、「小児科 (住んでいる自治体名)」で検索をかけて探すのも一手です。なお、「小児科・内科」「内科・小児科」と複数の科を看板に掲げている場合は、前者の科が医師の専門分野です。
近くに小児科が複数あって迷ったときは、次のような点に注目してください。
体調の悪い赤ちゃんを連れて行くことを考えると、なるべく近くの小児科を。バスや車を利用する場合は、せめて片道10分以内に。車等が使えなくてもベビーカーを押して30分以内に着けるところが良いでしょう。
質問に丁寧に答えてくれたり、よく話を聞いてくれると相談しやすいですね。
スタッフの対応や雰囲気は、その施設の姿勢を表します。
通常の外来は別として、健診や予防接種に予約制を取り入れているなど。
保育園に通っている場合などは、園の帰りに受診できることもポイントです。
近所に小児科の医院がなかったり、あっても相性が悪いときは、次のような選択肢があります。
一番大切なのは、ご両親が医師を信頼できるかどうかです。
軽いかぜや便秘、あるいは健診などの機会に、めぼしをつけた医療機関を何カ所か受診し、納得のいくところをかかりつけ医に選びましょう。「ここ」と決めたなら、以後は継続してかかるようにします。医師も続けて診ることによって、赤ちゃんの個性を把握して治療を行うことができます。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
まだ病院に行ったことがありません。これから予防接種も始まるし、そろそろかかりつけの小児科を見つけようと思います。でも、たくさん病院がありすぎて悩んでしまいます。よい病院の見分け方を教えてください。また、やはり小児科専門のところのほうがよいのでしょうか?
(ちょん 4カ月)