赤ちゃんとママ・パパのための情報
おむつかぶれ用の塗り薬が処方されました。いつ、塗ったらよいのでしょう。
(ハナリン 8カ月)
湿疹がひどく、顔用と体用の2タイプの塗り薬が処方されています。どのように違うのでしょう。塗り方の違いもよくわかりません。
(ひろたん 6カ月)
おむつかぶれや湿疹用の塗り薬には、保湿薬、非ステロイド系、ステロイド薬など、いくつかのタイプがあります。顔用、体用などと指示されて処方された場合は、その指示をしっかり守ってください。
Kママさんの赤ちゃんは、顔に塗った後で手でさわり、その手をなめてしまうとのことですが、よほど厚塗りしたのでなければ、なめたからといって体に悪い影響が出ることはなく、あまり心配ありません。
そうは言っても気になるときは、塗布後30分間くらいは見張っていて、手で直接さわれないようにしましょう。手が顔にいきそうになったら、握ってあげて声をかけて遊んだり、好きなおもちゃを持たせてあげたりするといいですね。その後、ぬるま湯でしぼったタオルで顔につけた薬を拭いてしまいます。薬の有効成分の多くは30分程度で吸収されるので、拭いてしまえば触れた手が口に入っても問題ありません。
顔以外の手足などに薬をつけ、それに触れた手を口に入れる場合は、長袖や長ズボンの衣類を着せて、薬に直接ふれられないようにする方法もあります。
ハナリンさんのおむつかぶれの治療薬ですが、ステロイド軟膏や非ステロイド系抗炎症薬軟膏は1日2回塗る程度で十分です。お風呂上がりと朝の着替えのときが適当でしょう。
そのほか、皮膚を保護するためにワセリンを処方されることがあります。この場合は、おむつ替えのたびに、きれいにした皮膚に薄く塗布します。
また、ひろたんさんのご相談ですが、顔は皮膚が薄くデリケートですから、薬も弱いものを主に使用します。それに比べて、体幹(胴体)や手足は皮膚が強いので、薬も強いものが処方される傾向にあります。塗り薬を上手に塗るコツは、お母さんがリキッドファンデーションを使うときのように、塗りたい部分に点々と塗り薬を置き、薬のついていない指の腹を使って伸ばすことです。仮にチューブ入りの軟膏を5mm出したら、1歳未満の乳児なら背中一面に塗れます。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
顔の湿疹に塗り薬が処方され、つけています。ただ、手で顔をこすり、その手を口に入れるので心配です。薬のついた手をなめても問題ないのでしょうか。
(Kママ 4カ月)