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赤ちゃん相談室

医師との上手なお付き合いの仕方

夜間や休日に病気になったときは?

かかりつけの小児科医は、診療時間が過ぎると留守番電話になってしまい連絡がとれません。夜間に発熱したときは、救急車に頼るしかないのでしょうか。(ポッポ 7カ月)

土日にかぎって具合が悪くなります。市販薬でしのいでは、月曜日の朝一番で受診していますが、休日に診てもらえる病院はあるのでしょうか。(タラコ 1歳2カ月)

赤ちゃんは夜間や休日に突然発病することも多いので、地域の救急医療態勢を調べておくことは不可欠です。
市区町村ごとに緊急医療のシステムが整備されています。市区町村から配付される広報や自治体のホームページで確認しておきましょう。自治体によっては医療情報センターが窓口になっている場合もあります。24時間態勢で診療を受け付ける救急病院のほか、日曜・祝日当番医、小児夜間救急診療当番医などが、設けられているはずです。

ただ、当番医や担当医療機関は必ずしも小児科でない場合もあります。救急で診療を受けたときは、翌日や休日があけた時点で、あらためてかかりつけの小児科を受診するようにしましょう。

また、救急外来はあくまで救急の患者さんのために設けられています。夜間や休日に赤ちゃんの体調が悪いことに気づくと、「ともかく医師に診てもらいたい」という気持ちになるのはわかりますが、救急外来を訪れる赤ちゃんのなかには、翌日まで待って診療時間内に受診しても問題のないケースがとても多く見られるといわれます。緊急を要するものかどうか、見極める目も持ちましょう。救急外来にはどんなときに行くべきかを、以下に示します。

●救急外来を受診するタイミング
発熱(38℃以上)したとき
1カ月まで:一見元気で、母乳やミルクの飲みがよくても、夜間や休日なら救急外来受診を考慮します。飲みが悪く、不機嫌で呼吸が荒いときはすぐ救急外来へ。

2~3カ月:熱があっても母乳やミルクの飲みがよく、機嫌がさほど悪くなければあわてることはありませんが、24時間以内に受診を。平日の夜中なら朝まで待って、かかりつけ医に。連休などの場合は救急外来を受診します。

4~5カ月:飲みが極端に悪くなく、ぐずりながらもある程度睡眠がとれていれば、夜間や休日にあわてることはありません。翌日以降、かかりつけ医を受診しましょう。ただ、あまり熱を出す月齢ではないので、翌朝になって熱が下がっていても、必ず医療機関を受診しましょう。連休であれば休日診療の機関へ。

6カ月以降:食欲や機嫌がそれほど悪くなければ、夜間や休日(連休を除く)にあわてて受診することはありませんが、次の診察日には一度受診しましょう。

ひどい咳き込みや激しい嘔吐・下痢
ひどい咳き込みは「百日ぜき」や「ぜんそく」の発作の可能性があり、繰り返す嘔吐で心配なのは「髄膜炎」です。嘔吐に下痢を伴う場合は「急性胃腸炎」の可能性があります。こうしたときは、救急外来を受診するのもやむをえません。激しい嘔吐や下痢を繰り返すと脱水症を起こしやすいので、水分を与えても受け付けず、ぐったりしてきたり尿の出が悪くなったとき(下痢の場合は尿の出の見極めが難しいので、全身状態で判断)は、救急外来を受診しましょう。

熱性けいれん
発熱に伴う「熱性けいれん(ひきつけ)」の多くは、熱の上がりぎわに見られ、長くても3分以内で自然におさまって予後のよい心配のないものですが、初めてけいれんを経験するとあわててしまいますね。落ち着いて、目はどちらを向いているか、手足の硬直は左右対象か、けいれんが何分続くかなどを観察しましょう。5分以上続くような場合は救急車を呼びます。また、2~3分でおさまった場合でも、一晩に2回以上けいれんを繰り返す場合は、救急外来を受診してください。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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