くらしの現場レポート
2016.03.23 | おとなの女性
アラフィフと言われる40代半ばからのこの時期は、女性にとってのターニングポイント。更年期にさしかかって体に変化が起こることに加えて、子どもの自立、親の介護など、自分と周りのさまざまな変化が重なるため、心と体がゆらぎがちになります。この世代の女性達は、こうした変化をどのように受け止めて、過ごしているのでしょうか。
疲れや不調の原因は人それぞれですが、それを乗り越えて、充実した時間を過ごすようになった人たちは、体だけではなく心の疲れの解消にもつとめていました。「健康な体づくり」のためのヨガ、ダンスをはじめ、入浴で体を温め丁寧にマッサージをしている人や、「美容」では、お化粧やおしゃれをすることで楽しく外出していたり、好きなアイドルのDVDを観て「一人の時間」を大切にする人もいました。また「プチごほうび」として一人でこっそりスイーツを食べたり、友達とランチをしながらおしゃべりしてストレス発散するなど、自分なりに体と心のバランスをとり、上手に自分と向き合うことで、気持ちを前向きにして乗り越えている姿がみえてきました。身近な家族の理解や、友達の何気ないひと言から元気をもらっている人たちもいました。
(左)体を動かしてリフレッシュ。
(右)自分へのごほうびに、とっておきのコンビニデザート。
40代から感じ始める疲れや不調ですが、調査からは、精神的な疲労(ストレス)を感じる程度が、40代に比べ50代は低いことがわかりました。50代の人の中には、ストレスや不調との向き合い方に慣れている様子がみられます。今までの経験から受け止める度量も広がって、うまくやり過ごせるようになり、心も体も徐々に安定してくるようです。自分なりの解消法をみつけることがポジティブな気持ちにつながり、上手に乗り切っているようでした。
40~50代女性 223人のうち回答者185人 (花王 生活者研究センター調べ)
※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
長い人生いろいろあるし、体調に向き合いながら、たいしたことはないと思っているうちに、いつの間にか乗り切れていました。(51歳)
しばらく前は家で部屋にひきこもりがちでしたが、今は吹っ切れてゴルフを楽しんでいます。(55歳)
調査概要
「女性の健康に関する意識と実態」
◎2013年11月/郵送アンケート調査/20~50代女性/428人
「美容と健康に関する意識と実態」
◎2014年4月~9月/家庭訪問インタビュー/首都圏在住40~50代女性/33人